ベッタ
「ページワン様、御茶菓子の御用意ができました」
ぱああと明るく微笑んで、カオはいそいそとページワンに近寄る。
「お顔が見られて嬉しい」
「朝も見たじゃねえか」
「朝も、昼も、ご高覧賜りたくございます」
再びへらっと微笑んでいるカオを見ると、ウッと声が漏れた。ページワンが頭をガリガリと掻いていると、カオが膝に寄りかかってきた。
「おい、……あんまりベタベタ、す、んなよ」
それどころか、腰に腕をまわして抱きついてだらしない顔をする。腰まわりが少しヒンヤリして来たというのに、顔は火照る。
「ページワン様、お茶は入れ直しますのでもう少しこのままで……」
「好きにしろ、ったく」
めろめろに甘えている様子を見せられているのは飛び六胞のメンバー。若い奴はいいよなとかぐちぐちと話し、ブラックマリア以外は白けた目を向けていた。