しんねん
新しい年。
キッドはいつもと変わらず、普段通りで過ごしていたし、気がつけばそうだったのかと新年を祝う物は居なかった。
「キラーさん、今年もよろしくお願いします」
と、カオが朝から三つ指立てて自分の部屋へやって来るまでは、キラーも新しい年になんて興味が無かったのだ。しかしこの三つ指カオが何故かたいへん良く、ポツッとキラーの頭の回線を三本ほど切らせた。
ガバリとカオを抱きしめると、ひゃあと驚いた声が聞こえて、ああたまらんとキラーは息を大きく吸った。
「ふふ、負けませんよ」
カオが頬にむちゅっとキスして来たのがまたキラーを頭のストッパーをバカにさせた。掬い上げるようにキラーはカオをお姫様抱っこすると、布団へと歩き出す。あっ、あっ、と焦り出すカオだが抵抗したって勝てるはずも無く、しかしそこまで抵抗する気持ちも無く。かあっと赤くなる顔を手で隠しながら、「優しくしてください」と言った。
そんなの無理だよ。