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「君は、こちらで良かったのか?」

『4年前に私が言ったことを忘れたの?』

「いや。熱烈なファンがいてくれて嬉しいよ」

『ファンだなんて言ってないわよ』

「ふっ・・・」

すっと細められた目に反して
頭に触れる手は優しかった


『聖護』

「何かな?」

『今、楽しい?』

「ああ」

『・・・そう』

「どうかしたのか?」

『何でもないわ』



ノナタワーの最上階
螺旋階段の上は、一段と空気が冷たい
隣にいる男が、なぜこんなに薄着なのか疑問に思いつつ
手に息をかける



「新零は、新零のしたいようにすればいい」

『・・・わかってる』

「そうか」

『?』

「新零」

『何よ?』

「この関係は、ここまでだ」

『・・・・・・』

「ここからは、君の好きにするといい」

『・・・・・・・・・・』

僕の方を見上げ、普段見られないほどに大きく開けられた瞳を覗く

「・・・・・・」

動揺しているのか
ぽかんと開いたままの口から、白い息がもれた



「来たか」




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