03

今日は日曜日。と、言うワケなので…
『タイ○ニック』を見て泣いているところです。

つい最近、マネージャーになってしまったけど、活動は明日から。今のうちに好きことでもして癒されようかとDVDのパッケージを開いたのだ。
(…いや、癒し? ……まぁいっか。いい話だし)
ちょうど今はラストスパートだ。何度も見た場面だけど、やっぱりこの場面は泣きそうになる。実際、私は今泣く手前だ……いや、もう泣いている。ポロポロと涙が溢れ出ている。
「うぅ…いつ見ても泣ける…っ」
と、涙声で言った時だった。

PLLL...

何とも空気の読めないスマホだ。鼻をすすり、仕方なく一時停止してスマホの画面を見る。
「……誰だろ」
画面に映るのは知らない番号だった。
「とりあえず出てみようかな…」
そう呟いて、ケータイを手に取る。
「もしもし…?」
声が若干涙声になってしまった。電話の相手はというと、
「佐野!?泣いてるのか!?」
いかにも心配そうな声色をした聞き覚えのある声。
「……喜多、さん?」
「あ、ああ。そんなことよりどうした、何かあったのか…?」
「え、あ、…平気です」
そんなに心配されては映画で泣いていたとは言いずらい。喜多さんは「そうか」と安心しきった声を出す。
……本当、優しいなぁ…。どっかの誰かさんと違って!

「それで、本題なんだけど」
「あ、はい」
「佐野、これから時間ある?」
「え、あー…まぁ、」
私は曖昧な返事をした。傍から見たら私は暇人だろう。そう思いながら喜多さんの声に耳を傾ける。
「佐野、これから学校に来れないか?」
「? なんでですか?」
「ほら、マネージャーになったからにはさ」
え…、まさか。

「サッカー部の練習、見ていかないか?」
至上最悪な展開…っ!

「あ、あの。やっぱ私」
「それじゃあ、今からきてくれ。待ってるから」
ツー、ツー...
プツリ、と電話が切れる。
…………え?待ってるとか言われてしまった?行かなきゃいけないの?
っ無理に決まってるじゃないですか!!なんて思ったところでどうにもならない。ここで躊躇っては女がすたります!

それなのに私の両足がなかなか動いてくれない。