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Under Darker 第2章極夜の間奏曲編(2/2) 第6話の裏側
「到着したては」
万理ばんり「えっと……うわあ、東京の路線図路線図面白おもしろい……! ゲームで見たのと同じで複雑だ……!」ぱあああ
未來みらい「そうなんですよ! 万理くんがやってるすごろくゲーム、細かい路線もしっかり再現してあるんです! 名産品だけじゃないんですよ!」ぱああああ
結李羽ゆりは「万理くんゲーム大好きだもんね。二人とも、こっちだよ。せきくんまだ連絡つかない……いっか。おうちに行って驚かせちゃえばいいもんね!」
万理「でも、僕たちが何も言わずに行っても大丈夫だったんでしょうか……僕蜻蛉とんぼ返りでも大丈夫ですよ」おろ
未來「すでに隻様のご両親にはお話ししてご快諾かいだくいただいていますよ」
万理「で、でも……ただでさえ兄さんたちも、行ってるのに……」おろおろ
未來「それに、当日でも間に合うオープンキャンパスに行きたかったんですよね? 申し込み手続きはもう済んでますか?」にこにこ
万理「Σ わ、忘れてました! 未來お姉ちゃんありがとうございます……」真っ赤
結李羽「っ、かわいい! 万理くんの小さい頃から見てるなんて未來ちゃんうらやましい……!」万理の頭なでなで
未來「ふふふ、役得やくとくです」にこにこ
万理「こ、子供扱いするほど子供じゃないですよ! も、もう行きますよ!」真っ赤
結李羽「あ、まって万理くん! そっちの入り口は逆方向だよ!?」
万理「Σ え、じゃあこっち――」
結李羽「そっちは違う路線に行っちゃうよ」
万理「Σ え、ええ!? じゃあこっち――道がない!?」
結李羽「ううん、こっち」細い通路示し
万理「!!!??」
結李羽「ここわかりづらいよねー」苦笑
万理「……僕……東京、無理……」ガクブル
未來「方向音痴おんち、ですもんね……」苦笑
万理「」ぐっさあああああああああ


 万理、レーデン家では言わずと知れた方向音痴です。家の中でさえ迷っていたので、政和や兄貴分たちに非常にお世話になっていました。
 物心ついた時は母と双子の弟妹だけで住んでた小さな住宅だったから、大きなお家であっという間に迷子になっていたんです。
 京都の碁盤の目をスムーズに移動できない程度の迷子症なので、天性かもしれませんね。


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