「……う、……。」
パチリと目を開けた。
どうやら眠っていたらしい。
寝起き特有の気だるさと瞼の重さに再び目を閉じそうになる。
そういえば…いつの間に寝てたんだろう?
ぼんやりした頭で考える。
とても良く眠ってた気がするけど、今日ってお休みだっけ?
というかめっちゃ身体が痛い。
身体の下がとっても硬い。
あれこれ、床か?私床で寝てた??
やっちまった…と呻きながら携帯を探す。
兎にも角にも今が何日の何時か確認しなきゃならんと、眠い目を擦り辺りを見回した所で気づいた。
辺りは薄暗くて何故だか妙な空気に包まれてる。
ここ、私の部屋じゃねーや…。
いやいやいや、ちょっとまって。
私の部屋じゃないなら此処はどこ?
いやいやいやいや……
身体を起こして恐る恐る辺りを見渡すと古びた黒板に無造作に並んだ机、そして半壊したロッカーがぼんやり見える。
まるで学校の教室のような内装だけど、普通の学校よりだいぶ古いし所々壊れている。
いやいやいやいや可笑しい。
なんでこんな所にいるんだ?
それに私はいつ寝たんだっけ?
…………思い出せない。
朝起きて学校に行ってそれから…それから…
駄目だ、どれだけ頭を捻っても寝た記憶どころか直前の記憶すら思い出せない。
まるで靄がかかったかのように、薄ら揺らいでいる感覚がする。
ため息をひとつ吐き、何か手掛かりはないかと自分の身の周りを探ると黒板の辺りに何かキラリと光る物を見つけた。
「なんだろう…。」
興味本位から恐る恐る黒板へと近づくと、光っていたものは鍵だとわかる。
ご丁寧に鍵に着いているタグには【家庭科室】と記載がされてあった。