どうしてこんな所に家庭科室の鍵が…?
他にも何か無いかと身の周りを探してみたが、鍵の他にはなにも無い。
私の荷物はどこにいったんだろう…。
携帯は肌身離さず持っていたと思うんだけどな…。
……そもそもどうしてこんなところにいるんだろう。
誘拐?拉致?監禁?
にしては犯人らしき人影もなければ、拘束すらされてない。
誘拐だとすればだいぶ杜撰だ。
というかそもそも我が家は身代金に大金払えるほど金は持っていない。
うん…今は考えるの辞めよう。
とりあえずこんな所からさっさと出たい。
私を連れ込んだ犯人がいるのなら尚更。
それにしてもとてつもなく嫌な雰囲気だ…。
正直、目茶苦茶怖い。
犯人もそうだけど、心霊的な意味でも大分怖い。
だって、何か出てきたって可笑しくない雰囲気である。
壊れたロッカーとか調べる気起きないよね!!
無理ゲーじゃん!
マジでこの部屋の隅で蹲っていたいが、蹲っていた所で助けが来るかどうか…。
自由に身体を動かせる状態ならきっと、出口を探した方が良い。たぶん。
勇気を振り絞って廊下につながっている扉をビビりながら開けると、そこには意外と普通の廊下が広がっていた。
「なーんだ、普通じゃん」
安心したのかぽろりと言葉がこぼれる。
それでもバクバクと心臓の音がうるさい。
恐る恐る廊下に出ると、所々に窓や恐らく別の教室に繋がるであろう引き戸の扉があった。
外の景色を確かめようと窓を覗く。
窓の外は真っ暗で、ぼんやりと遊具のようなものが見える。
地面まではそこそこ高さがある様で、この窓から飛び出すのはあまりオススメ出来なそうだ。
手元にあるのは先程拾った家庭科室の鍵。
家庭科室の鍵といえばやっぱりここは学校で。
学校なら…
「昇降口から出られるかな…」