骨のまで存分に

2×××年×月×日、××県×××市。
片田舎…と呼ぶに相応しい程、都会の喧騒とは離れた静かなこの町は年に一度のお祭りの日を迎えようとしていた。
この小さな社のある小さな神社には数百年ほど前に起こった戦で活躍した神様が祀られている。

神を使役した戦…それはこの地に伝わる御伽話だ。
ここに祀られた神様に感謝するお祭り。
それが『×××祭』。
御伽噺に因んで発祥したとされる祭りだ。


この地に伝わる御伽噺、それがただの御伽噺なのかそれとも実際に起こった史実なのか…。
それを判別できる人間は、もういない。


- 晦 -