迷推理

「ユキのことが好きだ。」
「…は?」

何を言っているんだこの頭脳は大人なお子様は。

暗部の総隊長に新術をぶっ放されてたどり着いた異世界。どうやら前世で読んでいた漫画の世界だったようで。術の影響で縮んでしまった身体で、用意されていた環境で暮らしていた。つまりは小学生だ。ついでに探偵団やら園子やらに引っ張られる毎日。事件に巻き込まれる日々。映画っぽいのも何度か参加しました。

「…なんで。」
「だから!…理由なんか無え。ただ、オメーのことが好きだからだよ。……世界中の誰よりも、な。」

なんか聞いたことあるソレ!!あれでしょ?遊園地で蘭ちゃんに言うやつ!!なんで私に言ってんの!?

「あれでしょ?吊り橋効果。」

ビルから飛び降りたり銃に対抗してみたり、ピンチのときに現れてみたり。ヒーローっぽい登場をしている。

「知ってるか?それ理論として確立してるんだぜ?」
「いや、知らんけども。」
「それに、オメーといれば一生ドキドキ出来るってことじゃねーか。まぁ、隣にいるだけでドキドキしてるけどな。」
「殺気でも出てた?」

暗部に所属してたから、あんまりお喋り得意じゃないんだ!お面で顔隠してたしね!!

「大体蘭ちゃんはどしたの。」
「あぁ?蘭は只の幼なじみだよ。そりゃ心配かけて悪いとは思ってるけどよ、それだけだ。」
「膝に乗せられて真っ赤になってたり、園子から送られてきた水着の写真見て真っ赤になってたりしてたじゃん。」
「なんだよヤキモチか?」
「いや違うけども。」
「大体なー、幼なじみの膝に乗せられて恥ずかしくないはずが無えだろうが。それに、俺だって男だぜ?…思春期真っ盛りの、な。」
「…私今小学生だけど。ロリ?」
「バーロー。今は、だろ?俺もだしな。それに、ユキならどんな姿だって構わねーよ。」

えぇぇぇ。どうしたらいいのコレ。

「ま、すぐに返事は貰えるとは思ってねーよ。探偵は長期戦得意なんだ。」
「マジでか。」

暗部は情報集めたらさっさと殺るから、どっちかというと短期戦派…いやいやこんな事考えてる時点で負けてる気が…ナイナイ。

「取り敢えず、一緒に帰ろうぜ。」

さりげなく手を捕られる。ちくしょーランドセルのガキンチョのくせにジェントルマンだ。。少し先を歩くコナンくんの耳が赤くなってて頬が緩んだ。



コナンくんリベンジ。なんか暴走気味の人が増えてきた気がする。