あまえる


朝起きると部屋が巨大化していた。…いや、私が縮小化していた。手を見る、足を見る、耳を触る、鏡を見る。
どうやら猫になったようだ。

…え?なんで?

よく意味が分からずに部屋を見渡すと机の上に何か紙が置いてある。ピョンと身軽に飛び移って内容を確認する。

……読めない!!達筆過ぎて読めない!!草書体?行書体?よく分からないけど読めない!!
でも部屋に入るのなんて高杉さんしかいないからこの手紙は高杉さんだろう。てことは高杉さんが何とかしてくれるんだろう。



なんとなく、外への好奇心が高まる。猫から見たこの世界はどんな物なんだろう。



窓の鍵を手で開けて、爪を使って引っ掻いてみる。!開いた!窓が開いた!顔を突っ込んで通れるくらいにする。



後ろを振り返り、手紙を眺める。…読めないけど、…読めないけど。なんとなく楽しんでこい的なことが書かれている気がする。


…それじゃあお言葉にあまえることにして
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(行ってきまーす。)



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