「ユキちゃんっ!」
「透ちゃん。」
私と同じクラスに転校してきた吉田ユキちゃん。ほわほわとした雰囲気で大人っぽい子だ。
「今帰り?一緒に帰らない?」
「うん、もちろん。」
ふわっと笑う彼女に私まで笑顔になる。隣に並んで廊下を歩き始めた。
妖から呪いを受けたとき、周りと極力話をしないようにしてた。呪いが解けた後、全くの元通りとはいかなかったけれど、新しい出会いもあって今まで以上に充実した日々を過ごしていた。
彼女が転校してきた初日のことだ。廊下で夏目くんと話していると職員室に向かう彼女を見つけて声を掛けた。すると彼女はふわっと綺麗に笑って手を振ってくれた。それだけなのに心が暖かくなる。仲良くなりたいなって思った。
夏目くんも興味を持ったみたいで、誰?と聞いてくる。軽く説明をしながらふと考える。夏目くんと彼女はどこか似ているかもしれない。どこがと言われると困るけれど、なんとなく。
「透ちゃん?」
「!ごめん、
ボーッとしてた。」
「ううん、大丈夫?疲れた?」
「大丈夫!」
「ふふ、なら良かった。」
優しく笑う彼女につられて、私も笑顔になった。