カボチャとシャルルカン
王様の執務室に呼ばれた俺達八人将は、部屋に入るなりニヤリと何か企んでいる顔をした王様と料理長のユキを見て顔を見合わせた。
そしてジャーファルさん以外が集まった所で、王様が貼り紙についての説明を始めた。そして詳しい事はユキが、と王様がユキに視線を移した。
至って簡潔に”ハロウィン”について説明を受けた訳だが、それよりもユキの目の前に置かれたでかい不気味なカボチャが気になって仕方がない。なんか歪んだ笑顔でコッチを見ている気がする。
「なあ、そのでかいカボチャはなんだよ…」
「ジャックランタンっていうんですぅ。本来、悪い霊を怖がらせて追い払うためにハロウィンの晩に家の戸口の上り段に置く物なんですぅ。」
「だからどこか不気味な表情をしているのだな。」
「はい。中に蝋燭を入れて火を灯すので、夜は光ります。」
「ひかっ…!?」
これが光るのか!?怖っ!!
「因みにこのジャックランタンはハロウィンの象徴ですから、近日中に王宮内に大量に飾る予定ですぅ。」
「…」
暫くはカボチャ料理ですねぇなんてのほほんと言うユキだが、俺は夜の警備嫌だな…なんて頭の中で近日中の勤務時間を思案する。
「安心してくださいよぅシャルルカンくん。」
「あ?」
「ちゃんと手持ち用のカボチャランタンも用意しておきますからぁ。」
「それ余計怖くね!?」
持ってる奴が前から来たらどうすんだよ!?
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