衣装とヤムライハ
椅子に座ったまま各々の話し合いを眺める。やはりイベント事は楽しいものだな。これなら執務室に籠もりきりのジャーファルも喜ぶに違いない。そんな事を思案していると、次に疑問を出したのがヤムライハだった。

「仮装ってどんな格好をすればいいの?」
「そうですねぇ。幽霊、魔女、コウモリ、黒猫、ゾンビ、魔神とかの民間で伝承されるものや、ドラキュラやフランケンシュタインのような文学作品に登場する怪物も有りですぅ。」
「魔女?なら私達魔法使いはこのままでいいのかしら。」
「普段から仮装していると認めるならそれでもいいですけど。」
「へぇー!ヤムライハは普段から魔女の仮装してたのかよ!ぷぷぷ、流石魔法バカは違うな!」
「なんですって!?あんただって剣術バカでしょう!!」
「はいはい喧嘩しなぁい。喧嘩をふっかけちゃうようなシャルルカンくんには、私が特別に衣装を見繕ってあげますねぇ。」
「は?」
「魔女の。」

ピラリと広げて見せたのは黒のローブに三角の帽子。そして貝の形の…それヤムライハのか?ヤムライハがそのためだったのかと小さく頷いている。

「ハァァァァアア!?ちょ、ふざけんなよユキ!!」
「ふざけてなんかいないですよぅ。私はいつでも本気ですぅ。」
「なお悪い!!」

貝を胸につけてるシャルルカンは見たくないなと遠い目をしていれば、それを同じく眺めていたピスティ達が笑う。

「シャルとユキは本当に仲良しだね!」
「仲良しというか…」
「ユキが随分と活き活きしてるな。」
「はは、ああしていればユキも年相応なんだがな。」
3/6
prev  next