深愛についての第一印象を、「ちっちゃくて可愛いけどやばそうな人だな」って思った春千夜は、深愛にもらった連絡先の紙を眺めながら悶々と考え事をしていた。

隊長に惚れんなよって忠告されたし、東卍を調べてたって言ってたし、よくわかんねぇけどあの灰谷兄弟と関わりがあるらしいし、怪しい上にやばそうなのだけは確かだ。
…つーかまぁ惚れるなんてのはそもそも有り得ないけど。

普通に考えたら、仲良くしたいってのも裏がないわけないし、連絡しない方がいいんだろうな…。

けど無視してたらまたストーカー…じゃなくて観察だっけ?されそうだしな…。それはそれでクソ面倒臭い。


「…隊長、ちょっといいすか」

「どうした?」

「あの…この前の深愛さんて、どんな人なんすか」

「…気になってんのか」

「隊長が友達になるにはおすすめと仰ったので、連絡すべきか悩んでます」

「あぁ…なるほどな。どんなやつねぇ…」


隊長から聞く深愛さんは確実にやばい人だった。
灰谷兄弟の家族で、男を平気で潰せるほど喧嘩も強いらしい。あの小柄さで?千寿みてぇな才能タイプか?

しかも情報屋をやっているらしく、天才ハッカーらしい。チートだな。灰谷兄弟がチームを組まずにいられる理由の1つってわけか。


「なんで隊長は俺に勧めてくれたんすか?」

「別に大した理由はねぇよ。まぁ深愛は敵なら最悪だが、味方なら最強だからな。それに…」

「…?」

「…俺らみたいな世界にいるとは思えねぇような、不思議なやつなんだよ。
お前も見ただろ?あの明るさとか強引さとか。
そんなチートみてぇな奴には見えねぇだろ」


こんなに優しく笑う隊長なんて珍しい。
俺に惚れるなよとか言っておいて、ちゃんと可愛いと思ってるんだろうな。

でも、言いたいことはちょっとわかる気がする。
あの人にはなんか、不思議な魅力がある。


「お前みたいな尖ったやつとも気が合うだろうと思ってな」

「………」

「ま、東卍に居る限り、さすがに堂々と仲良くはできねぇけどな。でも金さえ出せば俺たちにも情報をくれるぞ」

「灰谷のもですか?」

「それは難しいだろうな。別に金に困ってねぇだろうし」

「…自由なんすね」

「……はっ、そうだな。あいつは自分の生きたいように生きられるやつだよ…」


そう言った隊長の顔は少しだけ哀しそうに見えた気がしたけど、そこに首を突っ込めるほど俺は隊長と親しくない。

竹内深愛…。
マイキーを支えていく時に役に立つかもしれない。仲良くなっておいて損は無いか。



ただちょっと気になっただけなんです
(興味本位で近づいて平気?)

 
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それではまた、違う世界線で。