【春みちの場合】

「んだこれ…どうなってんだよ」

「わかんないけど、バックハグすれば出られるらしいよ」

「そんなもんとっととしてやるよ、おら来い」
(横にいた深愛を抱き寄せるようにバックハグ)

「ちゃんと両手でしてよー」

「あ?贅沢言うなブス」

「でも開かないってことは片手じゃバックハグって認められてないってことでしょ」

「…めんどくさ」

「はい、早く反対の手もちょーだい」

「………」

(諦めて両手でしっかりハグしつつ、深愛の鎖骨あたりに顔が届くくらい、身長差を活かして思いっきり体重をかける)

「春ちゃん重い〜!」

「うるせー」

「…ふふ。なんかこれ、春ちゃんに包まれてるみたいでいいね」

「んだそれ…きも…
(何言ってんだこいつクソ可愛いな)」

「柔軟剤のいい匂いする、落ち着く」

「…お前も同じ匂いすんだろーが」

「違うもん。春ちゃんの匂いと混ざって特別なの」

「………」

「(あれ?きもいって言ってこない)」

「…確かにな。お前の汗の甘い匂いするわ」

「っ!?」

「…………。
(やべ…思った事そのまま口から出た…)」

「……春ちゃんのえっち」

「…うるせーぞブス照れてんじゃねぇぞ」

「照れてないもん、バーカ」

「あ?うるせぇちょっと黙ってろ…」

(深愛の顎を掴んで、唇が触れそう…)

━━━ガチャッ

(扉が開いたのにキスを止めない2人)

『開いてんだろうが!!早く出ろ!!』

「「!?」」

「……今の声、竜胆か…?」

『バカお前…マイク入ってるぞ!』

『えっ』

『ぶはっwwwバレたじゃんwww』

「………」

「………」

「……蘭ちゃんも竜胆もココも後でしばく」

「(…深愛のマジギレしてる顔、久々に見たな…)」

 
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それではまた、違う世界線で。