▼【恋に、】
◇緑間 †夢主=マネージャー「あれ。緑くん、まだ練習してたの? お疲れ様ー」
「高尾が呼び出されているのだよ」
「ふふ。待ってるんだね」
相変わらず綺麗に、パスッといい音をたてて重たいボールはゴールに吸い込まれた。
「外さないねぇ」
「人事を尽くしているからな」
「……。じゃあ次のシュート外したらアイス奢ってね」
「俺のシュートは落ちないのだよ」
そしてシュートの体制に入った緑くんに私は言った。
ボールが指から離れる少し前に、私は緑くんに言った。
「私、緑くんのこと、大好きだよ」
体育館の中を高く弧を描いたボールは、ガンッとゴールのフレームに当たって外れた。
転がってきたボールを手にとって、真っ赤な顔した彼に笑いかけた。
「アイス、奢ってね。緑くん」
(ふふ。落ちちゃったねぇ)
(………反則、なのだよ)
恋に、落ちた。落ちていた。