▼【喜怒愛楽】
◇青峰いつも元気で笑顔で過ごす彼女はだれよりも泣き虫だった。
「本当、涙腺がゆるくて困るよ」
「いつも煩ぇからだろ」
「バチ当たってるとでも言いたいわけ? バカ峰」
ボタボタと泣きながらも、彼女は悲しそうな顔はしていなかった。
対する青峰は寝転がって空を見上げたまんま、中学からの付き合いである『彼女』に話しかけた。
「泣くから、笑えるんだろーが」
欠伸を零した青峰は、ごろんと顔を背ける。
彼女は一瞬呆けた顔をしてから満面の笑みを浮かべて、青峰の隣に同じく寝転がった。
青空を見上げていると、涙はおさまっていた。