▼【サンタさんが来るよ】
◇緑間私が欠伸を零しながら寝転がると、テーピングまみれの左手が、私の頬や額を優しく撫でていきました。
「寝るのか?」
「だって、眠いのだよー」
「真似をするな、馬鹿め」
優しく撫でていた手がぴしっと私の額を叩きました。痛い。
「…ほら、早く寝ないとサンタさんが来ないじゃない?」
「煙突からの不法侵入で入ってくる中年を俺が許すとでも?」
「夢がないねぇ。私の彼氏様は」
「お前が夢を見すぎなのだよ」
彼はそういうと私の頬を包んで額と額を合わせます。顔にかかる彼の髪が擽ったくて。私の楽しげな悲鳴と、笑い声。
「あー、幸せなのだよー」
「………真似をするな、馬鹿め」
(そうして、ふたりで、いちゃつくの)