mini


▼【どこでもいっしょ】(サイレントヒル)

◇三角頭

「どこに行くの」

彼の肩に乗せられて、私は深く深く降りていく。

「どこまで行くの」

すぐ横には赤い金属の三角頭。彼は私の質問には答えない。答える口を持たない。

「ここはどこなの…?」

深く深く長い階段を1段1段降りる度に周りの壁は暗い暗い赤錆に満ちていく。私の表情はきっと恐怖で引きつっている。

「怖く、なんかないわ」

私は嘘をつく。そうでもしないと恐怖で包まれてしまいそうだった。
突然、三角は足を止めて、その大きな手で、血に塗れた爪で、削るようにして壁に文字を書いた。

『I LOVE YOU』

愛してるの文字に私は微笑みを浮かべる。表情を持たない三角も、微笑み返してくれた気がした。

ここからは帰れない。

二度と

二度と。

私が死んでも。ここからはもう二度と帰れはしないのだ。

←prev | next→

main



SPAAAAAAACE!