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▼【以心伝心】 

◇キッド

赤い酒。ワインボトルに入ったそれは誰かを表したような色。

「…頭、あげる」
「お。珍しく気が利くな」

開けられるコルク。他の酒と同じように豪快に飲まれるそれを見て、彼女は満足げに微笑み、近くにいたキラーは溜め息をついた。

「キッド。その酒ぐらいは味わって飲め」
「…わかってるっつーの。
 おい、」

彼女に背を向けたまま呼び止めた船長はワインボトルを軽く掲げた。

「美味い」
「…………ん。おめでとう、頭」


(うまれてきてくれて、私といっしょにいてくれて、ありがとう)

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