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▼【隻眼のサンタさん】 

◇イェスパー †連載夢主

一人暮らしの私にサンタは来ません。

寝台の隣の空間には慣れてはいます。
少し期待もしていましたけれど。

寝台の上で欠伸を零していると、そこで玄関の呼び鈴が鳴りました。
首を傾げつつ、パジャマにパーカーを羽織った姿で玄関の扉を開けました。

そこには身体についた雪を落としているイェスパーがいました。

「任務を切り上げてきた。……聖誕祭に間に合って良かった」

ぴょんと抱き着くと、イェスパーは小さく微笑んでくれました。


(私にもサンタさんが来たよ)

▼【融解】

◇イェスパー

「さむーい! イェスパー、ぎゅっとしてー」

任務を終え、肩の雪を落としていた俺の脇腹辺りに、彼女が抱き着く軽い衝撃。
俺の苦笑。

「低血圧で肉体の殆どが金属で出来た俺では、暖は取れぬぞ」
「軍服、冷たーい。雪、冷たーい」
「話を聞け。ベルドリトでもまだ話を聞くぞ」

溜め息が出る。
だが、何が楽しいのか、にっこりと笑った彼女。

俺についていた雪を彼女の指先が掴んだ。

「いいの。私の心はあったかくなるから」

指先の雪がゆっくりと溶けていく。


(雪降る中、心まで金属で出来た俺を融解していく彼女)

▼【もしかして、これが】

◇イェスパー

「イェスパーの前にするとね、なんだか顔が赤くなるの。
 これが恋…!?」
「目がトロンとして、鼻水を出している奴に言われたくない。
 それは風邪だ!」


(抱っこしてイェスパー)
(わかった。そのままベッドだがな)
(イェスパー積極的だね)
(黙ってなさい)

▼【ポッキーゲーム2】

◇イェスパー

「………。
 ……ポッキーゲームとは…、ポッキーを制限時間内に出来るだけ大量に食べるという――」
「違うってば」


(意地でも聞かないイェスパー)

▼【ポッキーゲーム】

◇イェスパー

「ねぇねぇ。イェスパーはポッキーゲームって知ってる?」
「……………。
 あぁ、あれだな、ポッキーのチョコレート部分のみを食べ、クラッカーを残していくという――」
「うん。違うかな」


(知らないならそういえばいいのに)

▼【お手製料理を召し上がれ】

◇モルディーン?

「どうぞ猊下様。
 こちら東方にあるお料理なんですって。
 キュラちゃんに教えて貰って作ってみたんです」
「…………あー、これは何かな?」
「イナゴの佃煮だそうです」


(私、東方には行きたくないね…、ナットウといい、これといい…)
(こちらの人は食わず嫌いが多いんですよ)

▼【私をおいていく貴方が嫌い】 

◇イェスパー

「……イェスパーなんか……イェスパーなんか…っ……!」
「俺なんか、?」
「……大好きだよー!! うわぁぁんっ」
「…あぁ、わかったから泣くな」

(一週間で任務を終わらせて来るから)
(淋しいのやだなのぉぉっ)


(泣き止むまで抱きしめていて)

▼【その時の空は高かった】 

◇黄金時代ガユス

「ガユスさん、生きていますか?」
「生きてるよ。いつも死んでるからこれはマシな結果だね」
「ガユスさんは大丈夫みたいですね。頭以外は。
 いつまで地面におねんねしているつもりですか?」
「またクエロに負けた。流石強い…。俺が惚れただけある」
「痺れて立てないだけですね。放っておきますか」


(その時の空は高かった。とても、とても)
(俺には届かないくらい、地からは届かないくらい)

▼【あついのです】

◇ストラトス

「暑くないの? ストラトス見ていたら熱中症になりそうで不安」
「大丈夫です。……貴女が暑くなるなら、死にます」
「こら。やめなさい。今死んだら、生臭くなるわよ。
 嫌いになるわよ」
「………では、やめてあげます」
「そうしてくださいな。はい、アイスあげるよ」


(黒い青年の黒い笑顔に太陽が当てられて光を吸い込んでいた)

▼【向日葵】 

◇イェスパー

「イェスパーは向日葵が1番似合う気がするの。
 そりゃされ竜で向日葵っていったらアナピヤちゃんかもしれないけど、私はイェスパーが向日葵だと思うの」
「いきなりなんだ。後半何言っているのかわからぬし」
「イェスパーはいっつもいーつも猊下様しか見てないな。って話」
「?」


(向日葵の花言葉は『私の目はあなただけを見つめる』)
(あなたの左目はあのひとだけをみつめてるの。わたしよりも、なによりも)

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