▼【恋人ごっこ】
◇黒鋼「あのね、私ね、恋人同士で「あーんv」に憧れているの」
「んで、何でそれを俺に言うんだ?」
「察してよ! 黒鋼さん、「あーん」やって!」
「誰がするか! 俺ら別に恋人でもねぇし!」
「ファイさんはやってくれたのに!!」
「じゃあ、あいつとやってろ!」
(黒鋼さんに断られたからサクラちゃん、「あーん」ってしてくれない?)
(本当に誰でもいいんだな、お前)
▼【第3次成長期】
◇ファイ「ファイさんって身長高いですよね…」
「んー? そう?」
「黒鋼さんも身長高いですけど、ファイさんも高いです。
いいなぁ。私にも身長分けてくださいよー」
「俺は身長低い方が可愛いと思うけどー」
「……か、可愛くないです!」
「あ、照れた?」
(身長低くても高くても可愛いよ)
(可愛くないです!)
▼【カモフラージュ】
◇ファイ †堀鍔学園「ファイせーんせ。お弁当一緒に食べませんか?」
「あれ? サクラちゃん達はー?」
「サクラちゃんは小狼くんと、向日葵ちゃんは四月一日くんといるので、私も好きな人といちゃつきにきましたー」
「好きな……」
「他意は全くありませーん。たまたま見かけたからですよー。
はぁーあ。私も彼氏欲しー」
(少女の顔が赤かったことは内緒)
▼【ほのぼの!】
◇桜都国「ファイさーん、フォンダンショコラありますかー?」
「あ、今 焼いてるんだー。もう少し待ってね。
食べたかったの?」
「あはは。さっきまで小狼くんと黒鋼さんのお稽古みてて、お腹減っちゃって…。
お手伝いしますね」
「ありがとー。
あ、時間たった。もう出さなきゃ」
「ファイさんも食べましょうよ! サクラちゃんとモコちゃん呼んできますねー」
(手作りお菓子で3時のおやつ)
▼【あいらぶゆー】
◇ファイ「貴方が好き」
「うん」
「さらさらな金髪や綺麗な青い瞳や高い身長や私を抱きしめてくれる腕や長い指が好き」
「うん」
「いつも助けてくれる強い貴方や仲間を気遣う優しい貴方や隣で笑っている貴方が好き。
他にも言い表せないほど貴方が好きなんだけど、もう一つだけ言わせて」
「うん、なぁに?」
「私を愛してくれる貴方が好き」
「俺もそんな君が大好きー。
世界で1番大好きな存在だよー」
ぎゅうと抱きしめられると確かに幸せだった。
(でも、私に隠し事をしている貴方は嫌いなの)
▼【おみくじ】
◇ギギナ「ギギナ。そのおみくじ、木に結んできたらどう? 貴方も『凶』が出たんでしょう?
さっき、ガユスが『大凶』引き当てていて、正月早々に落ち込んでいたから、きっと、彼も木に結んできていると思うわよ?」
「このぐらいの不運があった方が戦闘には困らないだろう?」
「貴方って本当に歪まないわよね」
(そういう貴様は?)
(もちろん『大吉』。私、運良いから)
※お正月に書いたもの
▼【あまえた】
◇イェスパー「眠たい……」
「寝ればいいだろう」
「イェスパー早く書類整理終わらせてよー。本当、堅物なんだから! そんなの適当でいいのに!」
「そんなわけにもいかぬ。
先に寝ていろ。まだかかる」
「……やだぁ、待っててあげるから早く終わらせてー。私眠たいの!」
片時も離れたくなんかないの
(んんー…)
(……結局、この場で寝るのか)
▼【なつまつり】
◇イェスパー「んー、夏だねぇ」
「あぁ、夏だな」
「すっごい花火だねぇ」
「あぁ、花火だな」
「綺麗だねぇ」
「そうか? ただの咒式の爆発だろう?」
「もう。ちょっと! そこは綺麗っていう所じゃない?」
「俺は普段から綺麗なものは見ているからな」
キミのたった1つの視線はまっすぐに私を捉えていた。
(顔が赤いが?)
(天然タラシって本当にいるんだって思って)
▼【さあ、踊りましょう】
◇ギギナ「ッ、痛い…」
「軟弱。この程度で根を上げるな」
「ギギナの豪腕に、アタシなんかが勝て、るわけないじゃない! 痛いから離して!
…あぁ、もう…、手形が残っちゃったじゃない…」
膨れる彼女を膝に乗せて、壊れそうで恐怖すら覚えるその身体を静かに抱きしめた。
もっと、もっと、私を刻むためには。もっと、私を。
(狂愛しか、愛じゃない)
▼【守るよ】
◇イェスパー「何故」
「なぁに? イェスパー」
「何故お前は俺の右隣に座る?」
「嫌?」
「………俺からお前が見えない」
「そうね。でもいいのよ、これで」
眼帯の死角で見えないお前がクスクスと笑った。
(だって私は貴方の目の代わりだもん)