シリウス・ブラックは初めて乗るホグワーツ特急の中で、不機嫌さを隠し切れていなかった。

4人掛けのコンパートメントの窓際で1人、頬杖をついたまま流れゆく景色をただ見ていた。

彼は今年1年生になる。だが、他の新入生より、期待もなにもしていなかった。

「ねぇ、君! 隣空いてる?
 他はもう埋まっちゃっててさ」

突然、中に入ってきたくせ毛で眼鏡の少年に会ったことで、シリウス・ブラックの運命は変わりはじめる。


(honest person.(正直者))

そして嘘吐きな彼。


†††


リア・ブラックは初めて乗るホグワーツ特急の中で、不機嫌さをうまく隠し切っていた。

4人掛けのコンパートメントの窓際で1人、自身の指先を見つめながらただぼんやりとしていた。

彼女は今年1年生になる。だが、他の新入生より、期待もなにもしていなかった。

「ねぇ、君。 隣空いてる?
 他はもう埋まっちゃってて…」

ノックをし、中に入ってきた甘い香りを漂わす少年に会ったことで、リア・ブラックの運命は変わりはじめた。


(liar.(嘘つき))

そして正直者の彼女。


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