オプティマス・プライムは今、動きたくとも動けずにいた。

スピカが彼の掌で、丸くなって眠っていたからだ。

常に眠りの浅い少女にはオプティマスの微細な動きでも起きてしまう。
1mmたりとも動かぬよう、彼は固まっていた。

オプティマスは少し悩ましげにカメラアイを光らせたあと、穏やかな表情でスピカを見つめた。

この無酸素空間でも命を維持させている有機生命体。
何処から来たのかもわからず殆ど伝説に近い少女の、無防備な寝顔を見つめていた。

先代のプライム達から受け継いだこの少女。

守っていかなくては。この小さな命を。

我らが生きていくためにも、必ず。

「よい夢を、スピカ」

囁きにスピカが少し微笑んでいた気がした。


(dream. 夢)


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