「俺のカッコいいとこ、拡散してね⭐︎」

※≠監督生


「んーまあケイトくんが本気でそう思ってるならガンガン載せますけどね。イケメンはそれだけで映えますし。」

 でもそうじゃないでしょう。下手に話題にされて、疲れさせるのは本意じゃないですし。
 カメラから目線すら上げずに呟かれたそれは、ぽとりと自然に落ちてしまった水滴のようだった。
 ちいさく、けれど確かにこころが揺らぐ。

 他人に興味がなさそうに見えるのに、自ら一線を引いた距離の取り方をしてくるのに、そんな気遣いをみせてくるものだから困ってしまう。
 表面だけ受け取って、ノってくれれば良いんだ。そうすれば、オレだって明るいけーくんとして対応できるんだから。

 ついと目線を上げた彼女がこちらを見る。ふ、と溢れる吐息に合わせて瞳が柔らかく細められた。

「ケイトくんのカッコいい写真は、まだしばらく独り占めさせてください」

ああもう!ずるいなあ!!

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