40.3



「ただいま戻りました」

「え、…姫?」

「はい。なんでしょう」

「いや…思ったより…早かった、ね」



戸惑ったように言葉を濁すツナに正直だと小さく笑みをこぼす。

本当は私が恭弥のところに行くことが不安だったのだろう。
正直に「いかないで」と言わないツナに少しだけ心がほっこりする。

ごまかすように書類に目を通し始めるツナに小さく笑みを浮かべるとそっとツナのそばに近寄る。
それでも顔をあげないツナをそっと優しく抱きしめるとツナの体が少しだけ固くなった。



「え、え?姫?」

「…ふふ」

「いやいや、え?何?どうしたの?なんかあったの?」

「何にもないよ」

「え、だ、だって、…っ、姫が…だ、だ、だきつくなんて…今まで一度もっ…」

「あれ?そうだっけ?」

「そうだよ!!」

「細かいことは気にしない」



はぁ…なんだか落ち着く……ツナかわいいし。

いつもなら男らしいツナが恥ずかしがっている姿がかわいい、…なんて言ったらきっと怒るんだろうけど。

まったりとこの時間を楽しんでいると突然ガチャリと音を立ててドアが開く。



「おい、ツナ、この報告書……、…邪魔したな」

「待って待って待って!!」



もう何も言えなかった。恥ずかしすぎて。

リボーンくんが入ってきて慌てて体を離したが、ばっちり見ていたようでリボーンくんはニヒルな笑みを浮かべて「姫、やるな」なんて言うもんだからもう穴があったら入りたいくらいだ。
顔を真っ赤にして俯いているとツナは優しい笑みを浮かべて「姫、かわいい」と私を優しく抱きしめる。

リボーン君がいるのに…!と顔を上げればぽんぽんと頭を撫でられてしまい、再び何も言えなくなる。

そんな私たちにリボーンくんはあきれたように肩をすくめて「いちゃつくなら違うところでやれ」とのたまったのだった。


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