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「ここが……エクソシスト総本部、黒の教団―*…」
門番の前に黒いコートが揺れる。
―――教団内
「あれが海神聖ちゃん?」
スクリーンをまじまじ見つめる科学班の面々とここの室長―――コムイ・リー。
写っているのはフードを目深くかぶっているが辛うじて女の子だとわかる子。
一緒にのぞき込んでいるのはトップのストッパー役である科学班で唯一頼れる人物、リーバー班長。
みんなでまじまじと見つめているスクリーンに対してリーバー班長は小さく首を傾げた。
「フードかぶってるからわかんないっすね」
「それにしてもすごい溺愛ぶりよね。クラウド元帥…」
そう苦笑している少女―――リナリーに答えるように科学班の班長リーバーも苦笑をもらす。
そして、ちらりと既に山と化している机を見やった。
「あぁ……手紙27通、こちらに連絡してきたの102回…」
なんの数かって?…元帥が聖が教団に行くと連絡した数である。
この連絡の多さは異常で、ある赤髪の放浪元帥は最悪一回も連絡を寄越さず弟子を送り込んだりするのだ。
これを考えると流石にこの異常さが伺える。
「それだけしたのに…」
「本人はここにいるものね」
リナリー達の後ろに立っていたのは聖の師匠―――クラウド元帥だった。
ワイングラスを優雅に傾けている姿は美しいが、弟子のことが気になるのかその量は減ることはない。
「当たり前だろう?愛弟子が入団するんだ。それにここの室長のいい加減さを知ってる」
「…そこだけは否定できません」
「酷いですよぉ、元帥。僕真面目に仕事してるのにー」とか言って科学班全員にバッシングを受けたコムイをちらりと見て、元帥は溜息をつく。
そしてちゃっかりとスクリーンの前に陣取るとワイングラスを優雅に傾けた。
この人も何のために来たんだか、とリーバーは思っていたが。
『こんにちは。クラウド・ナイン元帥の紹介で来た海神聖と申します。
教団の幹部の方に謁見したいのですが…』
「聖」
スクリーンに映る聖は返事をした声が元帥の声だと気づいたのか「師匠?」と小さく首を傾げる。
なぜここに、と問いかける聖に対して元帥は一言「心配だった」と心配性の答えを返すから聖はフードの奥で嬉しそうに小さく笑ったのだった。
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