「…それで私はどうすればいいのでしょうか?」

「門番の身体検査受けなさい」

「わかりました」



にこやかな声で頷くと人の顔をした門番と当たり前のように向き合う。
普通のエクソシストの卵なら『え?これに?』と困惑したりするのだが。

じっと見上げてくる聖に門番は元帥の“身体検査”の言葉に自分の仕事をし始めた。
ぐあっと目を近づけられても聖は微動だにもしない。


「(…目、痛くないのでしょうか……)」


この門番にびっくりするどころか変なところに心配中だったりした。


『(この娘……映らない!?)この娘アウトォォオオオ!!

「え?」



もちろんよく分かっていない聖はただ首を傾げるばかり。

だが“アウト”の意味をわかっている元帥はゴーレムから怒鳴っていた。
…当たり前だ。可愛い愛弟子がアクマ扱いされているのだから。



「この門番!今度こそ灰にしてやる!聖は正真正銘の人間だっ!」

「私、人間じゃなかったんですか?」

「聖まで疑ってどうする…」


だが、聖らしいと苦笑、そして微笑ましさに小さく笑い、とにかく誤解を解こう、と元帥はコムイに目を向ける。
そのスクリーンから目を離した隙に「一匹で来るとはいい度胸だな」と低い声が聞こえてきた。

言い募ろうとした元帥の顔が一気に険しくなり、怒りを露にしておもいっきりコムイを睨んだ。

よりにもよって…と。



「よりにもよって神田をよこすとは…!」

「神田が勝手に……」

「コムイ!止めろ!今すぐにっ!」

「えぇー?いいじゃないですか。彼女の実力試しにも」



それに僕にも神田君が止められるわけないじゃないですか!と笑いながら言い放った言葉に科学班全員が思った。

本音はこっちか、と。


「どーせ神田が怖いだけでしょ」


ぼそり、と言ったリーバーの言葉にコムイがわめき出すまであと0秒。


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