ひらり ひらりと蝶のように、または儚く散っていく桜のように軽々と崖を登っていく。

まだ科学班も気づいてない。
長いプラチナブロンドが優雅にゆれ、レティシアは楽しそうに登っていく。



「…あれ?」



科学班の誰かがやっと気づいたときには、レティシアは崖を登り切っていた。
その身軽さに驚きつつ、リーバーはじぃっとスクリーンを見つめる。

黒いワンピースのようだがスリットが入っていて扇情的。
綺麗なプラチナブロンドが黒のワンピースに一層映え、肌は雪のように白かった。

顔を見ると……絶世の美女ともいえる、美の女神ヴィーナスのような女性。
その美しさに科学班のみんなが見惚れてしまうほどだった。

みんなが美しさに呆然としている間にレティシアはトンっと飛ぶように門番の前に立った。



「アマデウス、久しぶり!門開けて?」

「だっ誰だよ!オレはお前なんか知らねーぞ…っ!」

「…あら?もしかして四号は引退したの?」

「!!なんで四号…」


「あの、身体検査受けてくれますか?」



リーバーの声が遮り、二人の会話がとまる。
レティシアは少し首をかしげたが、素直に「はいはーい」と返事をした。



「(映るのかしら?やったことないのよねぇ)」

「レントゲン検査!アクマか人間か判別!」



ピカーっと眩しい光がレティシアを照らす。
プラチナブロンドが光に反射して煌めく金髪にも見えた。

スポットライトをあてられた女優のように……

リーバーはその美しさに目を奪われていたがすぐに現実に引き戻された。


「コイツアウトぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


門番の叫び声が響いて――――

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