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「こいつ何も映らねぇ!!人間じゃねぇ!アウトだアウトぉぉぉ!!」
「あらあら。アウトになっちゃった」
どうしようかしら、とあまり焦っていないレティシアに対し教団内に警報が響き渡る。
「(なんだか楽しくなる予感がするわ!)」
この状況を楽しんでいたり。
さてさてどうなるかしら、とわくわくしていると誰かが屋上に降り立ち、殺気が上から感じられた。
誰…?私に殺気を向ける度胸のある人間は。
レティシアはゆっくりと顔を屋上へと向けると、そこにはエクソシストの団服を着た男が二人いた。
殺気は一人分しかないのだけど、と不思議に思いながら二人を見つめる。
黒い髪をなびかせてこちらを睨んでいる男。そして赤い髪をバンダナでとめている男。
どうやら殺気を向けているのは黒い髪の男の方のようだ。
レティシアが口を開こうとした瞬間、銃声が響き渡った。
「ストライクさぁぁぁぁ!!」
「…?」
レティシアはなんのことかしら、と首をかしげ、隣にいる男―――神田は眉間に皺をよせた。
このバカ兎、と。
しかし、そんな神田の機嫌に気付くことなく、ラビは目をハートにしてレティシアにデレデレする。
「お姉様お名前は?ユウ!こんな美人のお姉様がアクマなワケないさ!!」
「バカかてめぇは!見た目でアクマかわかれば苦労しねぇんだよ!!」
「あら、アクマと勘違いされてるのね。心外だわ」
やれやれと肩をすくめつつも、門番がアクマだと診断すれば勘違いするのも仕方がないかと理解を示す。
それにしても、と言いあっている二人をまじまじと観察する。
黒髪の子が一番任務に忠実そう。赤髪の子は…おちゃらけていそうで実は心を開きにくそうだわ。
中々面白い人材が揃っているわね、と口の端を上げていると、その笑みに気付いた神田がぎろりとレティシアをにらみつけた。
「何がおかしい」
「いいえ。…それで、私がアクマでないとどうやったら証明できるのかしら」
「中身を見ればわかんだろ!!」
「ユウ!」
神田が飛び降り、ラビが慌てて止めたが神田は一直線にレティシアに向かっていく。
ラビも降りてレティシアを守ろうとしたが、その必要は、なかった。
レティシアは神田の一撃をひらりとかわし、次のステップで神田の背後に移ったのだ。
その身軽さに驚きを隠せない神田にレティシアはクスッと笑みを漏らす。
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