「…2%…16%」

「(始まったわね)」


へブラスカが呟く数字がどんどんあがっていく。
レティシアは自分の時のことを思い出しながら聞き続けた。



「78%…83%!」

「(83%…か。まだまだのびるわね)」


また一つ息をつくとヘブラスカの預言が耳に入った。


「アレン・ウォーカー…お前のイノセンスはいつか黒い未来で偉大な『時の破壊者』を生むだろう…私にはそう感じられた…それが私の能力(ちから)…」

「(時の破壊者…たしかにそうだわ)」



アレン・ウォーカーはきっと世界の要……

『時の破壊者』と『世界の中立者』


さぁ…役者はそろったんじゃなくって?

これから、どう動くのかしら……――千年伯爵。



『戦え』

『それがイノセンスに選ばれたお前の宿命…』

『宿命なのだ…』



ふっと明かりが消え、大元帥がいなくなる。
それと同時にプラチナブロンドが踊り、雪のようにふわりと舞い降りてきた。



「やっと終わったわね」

「…!!」

「レティシア」



少し呆れたように言うコムイにレティシアは苦笑。
それも一瞬ですぐに子どものような笑みを浮かべる。



「いいでしょう?ねぇユウちゃんはっ?」

「一言目がそれ?神田くんなら部屋に戻ったよ」

「あら残念。なら私も寝ようっと。おやすみコムイ」

「おやすみなさい。…あ、ちょっと待って!」

「?何?どうしたの?」

「コレ…」



コムイは一つの封筒を取り出した。
ちらりと差出人が見え、レティシアは無意識に微笑んでいた。



「ありがと」

「いえ」



手紙を受け取るとまた一つ笑みをこぼす。
そしてアレンに視線を移した。


「…またね」


小さく笑いかけたかと思うとまたいなくなった。
嵐のように去っていったレティシアにアレンは呆然とする。

でも……


「(すごく綺麗な人だった…)」



笑ったとき、引き込まれるようだった。

まるで笑顔で魅了する…天使のようで……思わず見惚れてしまっていた。



「あの…コムイさん」

「あ、彼女?ボクから紹介していいのかなぁ。
とりあえず彼女はエクソシストだよ。名前は本人に聞いてね」



誰なのか、どういう人なのか知りたくてコムイさんに話しかけたが、にこっと笑われて流されてしまった。


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