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久しぶりに会ったのは、きっと運命で。

私の心は一気にあの頃に戻っていったの……




25 隣町ボーイズ




「よえーよえー風紀委員恐るるに足らーず!」



夜の並盛に一つの喧嘩。
平々凡々並がいい、の並盛にもそれなりに不良同士の喧嘩というものがある。
そしてその喧嘩は大体風紀委員が絡んでおり、粛清の名の元不良と喧嘩していることが多い。
もちろん、ほとんどの喧嘩が風紀委員の圧勝に終わるのだが、今日は違った。

―――風紀委員がやられているのだ。

ぼこぼこにやられ、意識が霞む中風紀委員は声を振り絞る。



「貴様ら…何者だ…」

「んあ―?…遠征にやってきた隣町ボーイズ?」

「それつまんないよ。早く済ましてよ、犬」



犬、と呼ばれる少年と気だるげに話す落ち着いた少年の二人組み。
委員長、と風紀委員の男は敬愛する自分の上司に心の中だけで呼びかける。

委員長、こいつらはやばいです。
委員長が負けるとは思えませんが、こいつらの強さは並じゃない。
…委員長、気をつけてください…!

ぐっと恐怖で拳を握り締めていると犬は小さく首を傾げた。



「こいつ何本だっけか?ちょっくら頂いていくびょーん!」

「なっ何をする気だ!?」



犬が手にしているのは、歯医者さんでもよく見かける歯を抜くための道具。
もし歯を抜くなんてことを麻酔なしですれば…気絶するほどの痛さだろう。
男はまさか、と嫌な予感がよぎりながら少し後ずさる。
しかし、犬は本気なようですぐに男との距離を縮めた。



「恨まないでね〜上の命令だから」

「まて!や…やめ…!!」



―――数分後、彼の断末魔がその場に響き渡った。

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