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「これで…8人目……」

「身に覚えのないイタズラだね」



穏やかな昼休み…応接室にはいつものように私と恭弥だけ。

だけど空気はとてつもなく重い。
恭弥は私が昨日作成した資料を鋭い視線で睨みつけるように読んでいる。
そんな恭弥に私はただ俯くしかできなかった。

……今までにないことが起きているから。



「どういうことだろうね?」

「先輩方の話を聞いたんだけど知らない奴だったって。
今一番有力な情報は黒曜中の生徒だということだけ」

「美瑠、調べてくれる?」

「もう調べ始めてるよ」



少し微笑んで見せたが、いつものように笑えるはずなくて少し引きつったのが自分でもわかった。
そんな私の笑顔に恭弥がぐっと拳を握ったことは知らない。

恭弥の報告書には書かなかったが、私にはとても引っかかることがあった。
先輩たちの傷……あの傷は、普通じゃない。
的確に、致命傷となりえるものばかりだった。
ただ、致命傷にならなかったのは、軽く力を抜いているようだった。

明らかに素人じゃない…考えられるのは、殺し屋。つまり、プロの仕事。

風紀委員ばかり襲われているから恭弥が狙いかと思っていたけれど、…もしかして本当の狙いはマフィアのボス候補であるツナ…?
でも、どうして風紀委員を狙うの?ツナは風紀委員じゃないのに。

―――どちらにしろ、



「(…すごく嫌な予感がする)」



今回は危険だ。
恭弥一人で立ち向かえる敵じゃない。
恭弥だけじゃない。ツナも…そして、みんなも…きっと無事じゃすまない。
そんな気がして、私は無意識のうちにきゅっと唇を噛んでいた。

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