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ヴァリアーの本部。
私は耐えられずに本部についた瞬間、みんなから離れてバルコニーに行き、泣き崩れた。
罪悪感で押しつぶされそうで……
もう、恭弥に会えないことを実感させられて…涙が、止まらなかった。
「美瑠…」
後ろから慰めるように私の名前を呼んだスクアーロ……
振り向けば、スクアーロは何とも言えないような顔をしている。
そんな顔しないでよ。
スクアーロらしくないよ…?
もうこれ以上泣き顔を見られたくなくて、前を向いて俯く。
「泣くな。…お、お前に泣かれると…苦手なんだよ!!う゛お゛ぉい!!」
「…泣いてっ…ないよ…」
「シシシ。そういながら泣いてるよ?」
「ベル…」
いつの前にかスクアーロと私の後ろに立っていたベル。
いつの間に私の後ろに立ってたんだろう……
いつも、神出鬼没なんだから……
それに、ベル、私が泣いているかなんて見えてないでしょ?
私がベルに背を向けてるんだから。
私の顔見えてないのに泣いてるわかるわけないよ……
(と、思っているのに、わかってくれるのが…嬉しいなんて)
「美瑠、お前、あっちにいたかったんじゃねーのか!?」
「それはいくらなんでもストレートすぎだって」
ベルの言うとおりだよ。
もっと、ソフトに言うってこと、しらないの?
(でも、スクアーロらしくて、いい、なんて言ってあげないけど)
「じゃあどーいえばよかったんだ!?」
「…スクアーロの天然」
「う゛お゛ぉい!オレは天然じゃねぇぞぉ!!」
「クスっ…自覚、ないんだね」
全力で否定するスクアーロがおかしくて小さく笑みをこぼす。
スクアーロほど、空気よめなくて、天然さんいないのに。
やっぱり私の笑う意味もわからなかったようで、スクアーロは首を傾げていた。
「…?(よくわかんねぇが、美瑠がやっと笑ったな…)」
「なんか、久しぶりだよね。こうやってベルとスクアーロと3人で話すの」
「そーいやそーかも」
「そーかぁ?」
スクアーロはそう思わないかもね。いつも、ベルと一緒だから。
私と会うのはたぶん…2年ぶり、かな。
(ずっと並盛にいたから…)
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