6



「懐かしいね。学校にいたときは、普通だったのに」

「オレ王子だからサボってたし」

「王子、関係ないよ」


全部「王子」って言葉で誤魔化すんだから…さぼったらだめでしょ。
…って、私も同じようなものだったから、何も言えないね……



「…美瑠はさ、ぶっちゃけボスのことどー思ってるわけ?」

「どーって?」

「好きかって事」

「………………、…うーん」

「合間がなげーくせに答えてねぇぞぉ!!」


スクアーロのツッコミも虚しく、スルーされる。


「わからないよ…私、XANXUSとは会ったことはあってもあんまり話した事なんてないもの…」

「話せばいいんじゃね?」

「なんて?私が話しかけたらきっと嫌がるよ」

「(あれー?まさか美瑠…ボスの初恋の相手が美瑠って知らないわけー?)」

「あいつがお前のこと嫌がるはずがねぇ」

「ううん。XANXUSは人一倍、9代目の息子であることを誇りに思ってるから……
いくら9代目の孫娘で、天秤だからって嫌だと思うよ」

「オレはそー思わないけどね!
だってそれならなんであんとき美瑠を抱きしめたわけ?」

「…ハグ、だよね、あれ。挨拶だよ」

「(相変わらず鈍感―)」

「う゛お゛ぉい!とりあえず今日は寝るぞぉ!!」

「ねむかったんだね…スクアーロ」

「オレは眠くなんかねぇぞぉ!!」

「「(強がりだ…)」」

「うん…私も眠いから寝るね…おやすみ、二人とも」

「じゃーねー」

「う゛お゛ぉい!早く寝ろぉ!」



手を振って去っていく二人に少し笑って背を向ける。

さっきまで沈んでいた気分が、いつの間にか少しだけ浮上していて、涙も乾いていた。

元気をくれてありがとう……スクアーロ…ベル……

- 227 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+