7



「ん…」

「!大丈夫、美瑠」



あの後ディーノに言われて美瑠をお姫様抱っこして病院に連れて行った。

診断はしてないけど。
ただ寝ている美瑠の付き添いをしていると小さく美瑠から声が発せられた。

気がついたみたいだね……

うっすらと開けられた目が僕を捕らえる。



「恭弥…?」

「うん。そうだよ」

「ここは…」

「病院。覚えてる?天秤の力を、使ったの」

「…うん」


何となく、うっすらとだけど……

ザンザスの言葉にプチンってキレて…それで力がぐわぁって上がってきて、何も考えられなくなったところまでは覚えているんだけど。



「恭弥、ケガは?大丈夫?」

「……はぁ」



どうしてこの子は…自分の心配しなよ。気絶したんだよ?
無理して力を使ったんだよ?

なのに起きてすぐに僕の心配……
嬉しいけど、自分のことも大切にしてよ。



「?恭弥?」

「自分の心配しなよ。僕は大丈夫だから」

「よかった…」

「美瑠、どこか具合の悪いところは?」

「大丈夫。心配してくれてありがとう、恭弥」

「当たり前だって前にも言ったハズだけど?」

「ふふっ、そうだったね…」


不思議……恭弥と普通に話してる。

何もなかったように。

(嬉しい反面、ちょっと後ろめたい…)



「恭弥、明日…」

「心配しないで。大空のリング戦に位置づけられたらしいから」

「そっか…ついに、大空戦に…」



きっと、大丈夫だと信じてる。
ザンザスは強いけれど、大丈夫だって信じてる。

お祖父様が、私に幸せになれっていってくれた……


私は、ツナを信じてるから――――

- 306 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+