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「生きてやがったのか…カスザメ……
わかる、だと…てめーに…オレの何がわかる……
知ったような口を…きくんじゃねぇ…」

「いいやわかる!!知っているぞぉ!!」

「なら言ってみろ!!オレの何をしっている!あぁ?」

「…っ」

「言えねーのか!!」



スクアーロが話す、ザンザスの過去。

ザンザスは、本当に、子どもじゃなかったんだ……
でも…9代目は、お祖父様は……ザンザスを本当に愛してた。

私は知っているから……
ザンザスが9代目に心を開いていないことを、悲しんでいたことを。


『どうしたら…XANXUSは私に心を開いてくれるんだろうね』


そう寂しそうに笑ったことを、知ってるから…っ



「9代目が…裏切られてもお前を殺さなかったのは……
最後までお前を受け入れようとしてたからじゃないのか…?」

「!ツナ…」

「9代目は血も起きても関係なく誰よりもお前を認めていたはずだよ。
9代目はお前のことを、本当の子どものように、」

「っるせぇ!!気色の悪い無償の愛など!!クソの役にも立つか!!
オレが欲しいのはボスの座だけだ!!カスはオレを崇めてりゃいい!!オレを讃えてりゃいいんだ!!」

「XANXUS!!」



もう…っやめて…!貴方は、こんな人じゃない!

あなたは逃げてるだけ…ううん。認めたくないだけ。
お祖父様に、愛されていたことを…認めたくないんでしょ?



「XANXUS…」



そっと、ザンザスの体を抱き締める。

みんなびっくりしているけど…私はそっと抱き締めた。
ザンザスも、びっくりしてるけどね。

それでも包み込むように抱き締めた。



「もう、認めてもいいんじゃないかな…?」

「何を、だ…」

「知ってたんでしょ?お祖父様が、貴方を愛していたことを。
ボンゴレの9代目、としてではなく、ただ純粋に、息子を愛していたことを。

大丈夫だよ…お祖父様は、貴方が10代目にならなくても、愛してくれる。

ねぇ、覚えてるかな?
私が、熱を出したとき…私の頭を撫でてくれたよね?

私、すごく安心したんだよ……
XANXUSのおかげで、元気になれた。

思い出せなくて、ごめんね?
私…XANXUSのこと、誤解してた。

もう…もう、苦しまなくて、いいんだよ…っ」



美瑠から涙が零れる。

ザンザスの代わりのように……



「…美瑠…」

「もう、いいんだよ…大丈夫なんだよ…っ」

「…美瑠…オレは…お前のこと…本気で、愛してた。

Ti amo…Graze…」
(愛してる…ありがとう…)


「Prego…」
(いいんだよ…)



そっと、穏やかな顔をしてザンザスは目を閉じる。

やっと…やっと、終わったんだね……
これから、ザンザスはきっと、お祖父様と仲良くやっていける気がするの……



「ボンゴレの継承者となるのは、沢田綱吉氏とその守護者6名です。そして…」

「私、月のリング守護者は…太陽を、沢田綱吉様と認めます」

「(終わったんだ…)」

「よくやったな。これで帰れるぞ」



リボーンの言葉に、ツナが京子にもらっていたお守りを出す。



「(ありがとう…みんな…)」



小さく、みんな、と呟いて…ツナは気を失った―――

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