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「君が沢田綱吉くんだよね?」

「そうだぞ」




突然介入された声。

まだ変声期も経ていない子ども特有の声だけど、可愛さなんてこれっぽっちもない、むしろそんな物があったら捨ててしまえ!みたいなオレにとって最近では耳慣れした声が聞こえた。
その声に美瑠ちゃんとオレの視線が声の発生源に向けられる。

学校の塀という、不自然なところに。




「リボーン!チャオ!」

「ちゃおっス美瑠。久しぶりだな」




ニッと赤ん坊にしては似つかわしくないニヒルな笑みを浮かべて黒スーツをきっちりと着込み、リボーンは優雅に足を組んで塀の上に座っていた。

いつの間に塀の上に座ってたんだよ…!
しかもこの子も普通に話してるー!?所々ツッコミどころ満載なのに…!

リボーンは「会えて嬉しいぞ」と言って彼女の肩に乗っかる。

オレに触られるのは嫌がるのにあんなに嬉しそうに自分から乗りやがって…!
美瑠ちゃんはそれが当たり前のように受け止めてニッコリと笑った。




「私も会えて嬉しいよ!」




そうか、と満足そうに笑うリボーン。

普段あんな風に笑わないから……正直驚いた。
いつもならニヒルに口の端をあげるか、無表情か、鬼畜に笑うかなのに。

ていうか、2人って……




「知り合い…?」

「うーん…知り合い、というより……何だろう?」

「愛人だぞ」

「あっ愛人――――!?」




しかもリボーンの指は2という数字を造り出す。

つまり……二番目の愛人、ってわけで……こいつ本当に意味わかってつかってんの!?

思わず聞き慣れない甘く、どこか危険な響きのある言葉に赤くなってしまう。
すると彼女の方は照れもせず、あははっ!と楽しそうに笑った。

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