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「あれ、どこか行くんですかー?」

「そう。だから早く出ていって」

「えーつまんねー」

「知らないよそんなこと。早く…」

「お前ら何やってんだよ!」




怒鳴り声のような大きな声に眉を顰めながらちっ、と舌打ち。
この二人をさっさと出て行かせようとしていたのはボンゴレ同士のくせに仲が悪いヴァリアーとボンゴレ幹部を会わせないように思ってだったのに。
どうせ会ったら面倒なことになるに決まっているもの。

だからその場で待たせてって言ったのに……

ベルとフランが大声を出した彼に視線を向ける。
ベルはあからさまに「げっ」なんて不快感を表しながら言ってるけれど。




「なんでいるんだ?お前ら」

「それはオレらの言葉っしょ。何でいるんだよ?獄寺隼人に山本武」




ベルの言葉にははっ!と変わらないような笑顔を浮かべる山本武。
その笑顔で誤魔化そうとしても無駄だと思うんだけど、という私の言葉は飲み込んでおいた。
何か言おうとしている獄寺隼人の前にわざと威圧的に立つ。

そうすれば、ほら……
獄寺隼人がマフィアの顔になって、私を睨みつけた。




「お前は……」

「空翠徠よ。ボンゴレの守護者さん」

「…十代目がお呼びだ。一緒にきてもらう」

「わかってる」




そう返事してから、そういうことだから、とベルとフランの方を振り向きながら説明し、二人の間を通って歩いていく。
その後ろを獄寺隼人と山本武が着いてくるのがわかった。
またボンゴレの屋敷に行くのかと思うとなんだか面倒だったけど、骸に会えるかも、と思うと少しだけ胸が軽くなった。

それが……最悪の再会にも繋がる、なんて知らなかったけど。




嵐の幕開け
(後ろでベルが「ボスに報告しに行くぞ」って言ってたことも、知らない)

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