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気配も音も何もかもを消して屋敷の中に浸入する。
今日の任務は私とリボーン、二人も使う必要のない簡単な任務。
未だにこの任務が世界でも有名なヒットマンを使う理由がわからない。
自分で言うのも変だが、世界でも優秀なヒットマンだと自負している。
そして相手は世界一(これは自他認めるものだと思う)のヒットマン。
リボーン一人でも……いや、自分一人でも充分じゃないか?
そう思うが依頼主があのイタリア最大のマフィア、ボンゴレのボスからなので何も言わない。
……まぁ、依頼主にどうこう言うつもりもないけど。
私はただ、与えられた任務を感情無く終わらせていくだけだから。
リボーンに目配せして、標的のいる部屋へと向かう。
あぁやっぱり、簡単すぎる。こんなに簡単すぎると、逆に警戒心が強まってしまうが、私の考えすぎなのかしら。
でもリボーンは素早くドアをあけて銃を向け、
―――パァァンッ
驚く暇も与えず、標的を射殺。
もちろん彼の銃にも私の銃にもサイレンサーがついているから銃声なんて響かせない。
それに男の断末魔さえも。
どさり、と標的が倒れるのを見届けて、素早く私たちは部屋の中に入って男の死亡確認に入る。
さすがリボーン、といったところで見事に男の心臓を撃ち抜いていた。
ここまでくるとやっぱり私がいる理由が思いつかず、違和感。
男が死んでいることを確認するとリボーンが口の端を上げた。
「終わったな」
「なら、さっさと帰ろう」
「あぁ。だがその前に、お前はオレと一緒にドン・ボンゴレの所にいくぞ」
「は…?」
何、それ、聞いてない。
そんな意味を込めてリボーンを睨めば、軽く肩をすくめられた。
寝耳に水、とはこのことだろうか、と溜息をつき、この部屋にあった防弾硝子でできた窓を開け放つ。
ひゅう、と夜風が吹き込んで目を細めると窓に足をかけた。
そして振り向き、ニッと口の端をあげる。
「Ciao,リボーン」
「そうはいかないよ?翠徠」
「………、……」
何かの悪い冗談かと思った。
何故、どうして、そんな疑問ばかりが浮かんでは消え、目の前の彼と対峙する。
ススキ色に蜂蜜を混ぜたようなハニーブラウンのツンツンした髪。
昔と変わらず強い意志のこもった、琥珀色の目。
昔とは違う白いスーツに少し筋肉の着いた、男の人。
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