1
リボーンに手を引かれ、あるお洒落なカフェに入る。
店員が「もうお待ちですよ」と微笑んで、ある席に案内された。
その席には……特徴的なパイナップルが、二つ。
「…っ、髑髏…!」
「…!翠徠…」
「僕もいるんですけど…」
苦笑する骸を可哀想だけど放置して、髑髏に思いっきり抱きつく。
…リボーンと骸が同時に舌打ちして、髑髏が勝ち誇った笑みを浮かべたなんて知らない。
ぎゅうっと抱きつくと懐かしい髑髏の香水のような甘い香りが鼻をかすめた。
懐かしすぎて、しばらく抱きついてゆっくり体を離すと髑髏は可愛らしく笑う。
「久しぶり…」
「久しぶり。逢いたかったわ」
「私も…」
「あの、僕も……はぁ、もういいです」
僕だけのけ者ですか、そうですか、と拗ね始めた骸に笑って。
久しぶり、骸、と微笑むと小さく嬉しそうに笑って「逢いたかったです」と返された。
私とリボーンが席につくと改めて髑髏を見つめる。
変わらない…ううん、前より大人っぽくなった。…最後に逢ったのは十年前だから。
あの時はまだ髑髏も中学生で、幼かったけど今は完全に女性になっている。
是非パーティーがあったときは私がエスコートしたいわ……
…って言ったら絶対に怒られるから言わないけど。
「十年ぶりね」
「うん…心配、してた。ずっと、連絡できなかったから…」
「ごめんなさい。色々とあって…」
「いいの。翠徠にも、考えがあったと思うから……今日はね、ボスに頼まれてきたの」
「ボス…綱吉に?」
こくり、と頷く髑髏と反対に私は首を傾げる。
一体なんだろう…?
任務なら骸だけでも事足りているだろうし……
わざわざ女性の髑髏を巻き込むような綱吉じゃない。
……まぁ、私も一応女性だけど、ヒットマンだから、例外として。
店員が運んできた紅茶を優雅に飲んでいた骸はカップを置いて綺麗に笑った。
「今度、パーティーがあるでしょう?
そのドレスを選ぶのに、クロームが手伝うよう言われたんです」
「えっ!?いいわよ、そんな!」
ヤバイ、やばい、本当に、ピンチ!
ここで断らないと絶対大変なことになる…!
どうしてこんなに慌てるかというと…髑髏に、前科があるから。
- 74 -
*前次#
back
ページ:
ALICE+