STAGE.1

STAGE.4

結局アンタが火種じゃねェか、と土方さんに野次を飛ばす隊士たち。

あ、ちょっとその中に入りたいかも。
瞳孔開いてていつも怖いんだよ!とか。

心の中で思ったはずなのに、一瞬こちらを睨まれた気がしたのは私の気のせいじゃないと思う。

何で分かんの、この人。
と思いつつも「ごめんなさい」と心の中で何回も叫んだ。
だって怖いんだもん。


「うるせェァァァァ!」


あ、土方さんキレた。
机蹴っちゃたから、湯呑みが散乱してお茶もこぼれちゃってるよ。

あーあ、誰が掃除すると思ってんだコノヤロー


「会議中に私語した奴は切腹だ。俺が介錯してやる、山崎ィ」


鞘から刀を抜きながら山崎さんに詰め寄る土方さんの顔は、まるでヤクザかなにかに見えました。
アンタ本当に警察ですか。

「えぇぇぇ!」と顔面蒼白になる山崎さんの前に咄嗟に入って、力及ばずとも反論してみる。


『ちょ、ちょっと待って下さい土方さん。確かに山崎さん喋ってましたけど、切腹はしなくても』

「名無しさんちゃあん!」


後ろで今にも泣き出しそうな声を漏らす山崎さん。

あ、どうしよう、母性本能に目覚めそう。

なんて事を考えていると、会議室の襖が急に開いた。




「ウィース、いつになく白熱した会議だな、オイ。よぉし!じゃあ皆、今日も元気に市中見廻りに行こうか!」

「「「『‥‥‥‥』」」」


現れたのは左頬を真っ赤に腫らした近藤さんでした。

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