This is my home
ということで、局長室。
『何か食べたい物ありますか?』
「食べたい物かぁ‥‥そりゃ、もちろんお妙さんの手料理に決まっている!」
『いや、あの、誰かのじゃなくて、できれば料理名を言っていただけると助かるんですけど』
「お妙さんの料理ってのは、こう個性があってな。まぁ時々しか作ってくれないんだけど、もうあの世に行けそうなくらい美味いんだ!」
『そんな解説は要らないんですけど。てか、あの世って本当のあの世じゃないですか』
「お妙さんってのは、本当に何でも器量が良くて、その上綺麗で強い!もう俺にはもったいない位の女性だよ」
『もったいないって分かってるなら、早く身を引いてください。皆のためです』
「そして俺はこの愛を一生貫くと決めたんだ!分かってくれるね?!」
『‥‥はぁ』
「そう言ってくれるのは君だけだ!‥‥って事で、俺はお妙さんに会ってくる!夕飯までには戻るから!」
『え、ちょ、その夕飯の件で相談に、来た、んですけど‥‥』
結局、私の話を最後まで聞く前に近藤さんは消えてしまった。
なんて無駄足なんだ‥‥
とりあえず、気を取り直して次に行こう。