STAGE.1

キスは契約違反です

『あ…はァ、んん!』


ぐちゅぐちゅと中を掻き乱されるような感覚に、名前の大きく開いた口からは喘ぎ声が漏れ続けていた。

狭いソファの上で。

落ちないようにと銀時の腕に抱かれながら、文字通り彼自身を内部に受け入れたまま前後に揺さぶられていた。

――――グチュグチュッ!

繋がった箇所からは、溢れた愛液が水音となっていやらしく響いてくる。

昼間だというのに。
いつ他の万事屋メンバーが帰ってくるか分からないのに。

なのに、突かれる度に痺れるような快感が全身に巡って、声も抑えきれない。


『ん…ッ、あっ、はぁ、ん――ッ』


それに。


「ッ、名前――ッ…」


揺れる視界に入る銀時の顔が。
己の名を呼ぶ声が。

いつもの飄々とした態度とは全く違って、余裕がないように、息を乱しながら自身を求めてくる。

そんな姿が愛しくて堪らないような。


『ァ、は…んッ、銀さ…』


だから、名前のおもむろに伸ばした手が銀時の額に触れて、ゆっくりと汗を拭うと。


『キスして――…』


懇願するようにポツリと呟いていた。


「――ッ!」


その一言に驚いて目を見張るものの、頬を紅潮させ涙目で訴えられたものに抗えるはずもなく。

身を屈め、両手で名前の頬をそっと優しく包むと、望まれるがままに口唇を重ねていた。


『ん――…』


触れ合った唇からは僅かに汗の味がする。
それすらも互いの興奮を証明するようで、快感と熱情で脳内はクラクラしてしまう。

キスを繰り返すなか、静止していた銀時もゆるゆると腰を前後に振りだして、交わったままの箇所はヌチヌチと音を立てながら、途切れていた快感を呼び起こしていた。

それは、次第に速度を増して体全部が甘い痺れに取り込まれていく。

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