不意打ちキスじゃ奪えない
『鍵が、内ポケットに…』
指示に従うよう銀時が名前の胸元に手を伸ばすが、場所が場所だけにあらぬ所に触れてしまい。
『アッ!』
「!」
思わず声が出てしまった。
普段なら何ともない接触のはずが、さんざん焦らされ翻弄された身体は、これまでに無いほど僅かな刺激にも敏感だった。
その反応に、銀時も「悪い」と言って咄嗟に手を引っ込める。
しかし、明らかにおかしい名前の態度に、窺うように視線を彷徨わせると、銀時の顔がどんどん赤く染まっていった。
「なッ―――・・・!」
後方からでは服に隠れて分からなかったが、下半身が剥き出しの状態で。
しかも、あろうことか中から漏れ出てしまった愛液が太腿を伝って、透明な痕を作っていた。
『や、見ないで・・・下さ・・・』
震える身体を隠そうと身を縮める名前だったが、未だ手錠は掛けられたままで、思うように身動きは取れない。
だからこそ、見ないで欲しいと懇願するが、一度、触れ合った間柄の少女が涙を目尻に溜め、頬を朱に染めている姿に銀時は目を離せずにいた。
『銀さ・・・』
そんな視線に耐えられない。
ただ見つめられているというだけなのに。
身体が否応なしに上気してきて、求めずにはいられなかった。
『お願・・・銀さん・・・』
だから、言ってしまっていた。
熱を収める手段なんて、一つしかないのだから。
『銀さんの・・・挿れて、下さ・・・』
「・・・ッ!」