きみの好きなやり方でキスして
──── グチュッ グチュッ!
『あ、は…あァ!』
「…ッ…!」
繋がったまま上下に揺れる彼ら。
もう、どちらの腰が動いているのか分からない程に乱れ、熱にうなされているような感覚に襲われる。
名前と激しく求め合うなか、斉藤が必死に保とうとしていた理性すらも、いつの間にか霞んでしまい、今はただ彼女の快楽のために突き動かされていた。
──── ズチュッ ズチュッ!
『や、ァ…ハァ…』
だから、下から腰を打ち付ける度に彼女の身体は跳ね、その口からは甘い声が漏れ出てくる。
いくら無口でシャイとは言え、名前の声も仕草も、斉藤を興奮させるには十分であり、絶頂を求める二人は薄闇の中で乱らに交わっていた。
そして
──── …
『はッ…も、ダメッ…あァ!!』
「……は…ッ…!」
グチュグチュと内壁を擦っていた斉藤自身が名前の最奥を突いた瞬間、彼女の身体はビクビクと震え達していた。
喋れないはずの斉藤も思わず声が漏れ出ており、その熱を名前の中に吐き出すと、果てた解放感から大きく息を漏らす。
『は…ァ…』
達したばかりの身体にドクドクと熱が注がれる感覚。
背を反らせながら吐息を漏らせば、名前はすっと瞼を閉じてコテリと斉藤の胸元に上半身を預けた。