2018/12/01

↓改変 続かない



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・やっぱりグウェンのスマホいじってるとき云々にドクターの魔法炸裂してトリップしてるヒロ。戸籍やらはS.A.M.S.(ヒロのサポートAI)が作ってアメリカフラフラしてたらレイシフト適合しちゃって同じくやってきた。魔術?魔法と違うの?状態
・本編後設定(変わるかもしれないけど)
・アベンジャーズ他とかなり繋がりがある立場。
・青年と男性の間。顔がいい。
・母親の関係でなんやかんやロキちゃんとも仲良し
・dwaのディスク(擬似ディスク)みたいなものを所持の他、スパイディーの装置とか色々じつは持ってる

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「ヒロって初恋キラーだよね、絶対」
そう頬杖をついて告げたリツカに、ボードゲームから顔を上げる。なんて?と尋ねれば、リツカがモテるでしょ?と首を傾げた。どうやら眺めているのに飽きたらしい。小さな子も寝息を立てていた。時計を見れば結構な時間が経っていたらしい。とりあえずそんなことはないよ、と言って相手をしてくれているマシュを見た。マシュもまたリツカを見ているからまぁいいだろう。
「そんなことはなくないと思うんだけどなぁ。イケメンだし。紳士だし」
「まぁ言い寄ってくる子は確かに多いけど、それがどうかした?」
「いや、モテてるじゃん」
「いくら他に言い寄られても本命に言い寄られなきゃ意味はない」
「えっ」
「まぁこれは父親の言葉だけどね。友人には僕に惚れた人はかなり厄介だからおススメしないって言われるよ」
と言ってもグウェンの言葉だけど。まぁ、グウェン(とデッドプール)は特殊で僕が他の世界から来ていることを把握しているのだ。だから、僕の恋愛事情もわかっているのである。
「どうしてですか?」
「絶対に振り向いてくれないでしょ、って言われたかな。そんなことないと思うんだけど、確かに僕も僕自身をおススメはしない」
「なんで?」
「多分、二番目にしかしてあげれないから」
僕の言葉に聞き耳を立てていた人達の視線が向いた。まぁまぁまぁ、とやってきた王妃は近くの席を陣取った。
「ヒロのお話、聞きたいわ」
「話すほどのことじゃないさ」
「別れたの?」
「まぁね、多分二度と会えないんじゃないかな。彼女は僕を忘れて生きていくさ」
「貴方は忘れない?」
「忘れたくない、が正しいのかもしれないね。記憶も思い出もいつか消えるものだから」
最初に声を忘れる。顔を忘れる。そして全てを。徐々に薄れるそれを繋ぎ止めるすべは無い。
「素敵な恋だったのね」
「僕にはもったいないくらいのね」
そう少し笑みを浮かべれば王妃もふふふと笑った。大人だ、とぼやいたリツカに、そうでも無いよと告げておく。
「さてと、僕はそろそろ手伝いに戻らないと。ありがとう、マシュ、いい息抜きになったよ」
「いえ、私もいい訓練になりました」
返事を返した彼女に苦笑いして席を立つ。さぁ、ラボへ急がなければ。

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「そういや、ヒロは召喚しないのか?」
そう隣でつげたプロト(クーフーリンの方)に何をと顔に本を乗せたまま聞いてみる。まぁ、わかってるけど。
「何をって……適正あるんだろ?」
「ロクでもない人しか来なさそうだからやらない」
ドクターストレンジやソー、キャップならともかくロキとかロキとか母親とかが来そうだからやりたくないというのが本音だ。ヒーローじゃなくてヴィランが来たら厄介である。
「あれはリツカが人がいいから君たちが来てるんじゃない?」
そう本をずらして言えば、彼は「さいですか」と頬杖をついた。
「でもまぁ次のレイシフト、お前もいくことになりそうな流れだぞ」
「リツカに何かあった?」
「いや、なんもねぇけど、たまにはお前もっていう話になってた」
「なるほど、君が僕のお守りか」
「そういうこった」
本を閉じて息を吐く。リツカが何か大きな怪我をした時の変わりをと思っていたけれど、恐らくはリツカの好意とダヴィンチちゃんの提案を無下にすることはできない。ドクターは反対してくれそうだけど。本を畳んでポケットに入れる。
「お、行く気になったのか?」
「無下にはできないからね」

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「どうですか、ヒロさん」
「あぁ、なんだか不思議な感じだね。ワープしたみたいだ」
そう手をグーパーする。うん、体の感覚は変わりないから大丈夫そうだ。軽く屈伸して空を見上げる。青空である。久々に見た。

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「リツカ、ここは一旦引いた方がいい」
嫌な感覚がする。ピリピリとしたような。余裕にみえる、でも、その先は。

僕は忠告したんだけど。そう息を吐いてリツカを見る。こちらの消耗は激しい。サーヴァントも、そうじゃない人も。それでもなお追ってくる彼らの足音に神経を研ぎ澄ます。あまり集団戦は得意ではないのである。側にいた兵士からそっと弓を借りる。古い形だ。それもそうである。この時代にはこういう弓しかない。足を止めて振り返る。そばにいたマシュとリツカを抱えたプロトがこちらを見た。
「マシュ達は先に行って」
「ヒロさん、何を」
「まぁ、5分もすれば追いつくと思う。ただ、5分経っても追いついて来なければ、まぁ、道に迷ったと思って」
苦笑いすれば、5分経っても戻らなきゃむかえにきてやらぁとプロトに言われた。え、え、とこちらとプロトの顔を見比べた二人に、プロトが小便といいかけたのを聞いて頭を叩いておく。チラリと見上げた彼の目に意図を察してくれたと判断したけども。マスターを退避させてすぐ戻ると言った彼は素早く足を踏み出した。それと同時に僕は氷の魔法を応用し弓を使い慣れた形に変形させる。チラリと背後を伺って視界に敵を捉えると弓を引いた。

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プロトがなぜ知るかといえば、プロトが僕がシュミレータをしていたのを勝手に見ていたからである。その後の手合わせでお前人間やめてるタチだな、とぼやかれたけど僕はまだ人間である。あらかた追っては片付けたけれど、サーヴァント相手となると死亡率は跳ね上がるわけで。これは五分以上たってるな、と、ただまっすぐに前を見て思う。何より恐らく相性が悪い。僕はソーから教わった雷とロキから教わった氷(しかも大部分が母親と同じくロキの氷)を使うが向こうは炎ときた。あと、宝具を撃たれたら流石にターゲットブレイクがあっても僕の体が処理できないので終わりだろう。
「プルスウルトラ、やるしかないか」
そう息を吐く。そしてそのままサーヴァントを見た。

死ぬかと思った。そうため息をついて木の上に座り込む。サーヴァントは消えたので一安心であるが、追ってがこないとは限らないだろう。あと、プロトがこないのを考えると戦力を分けた形だ。敵は僕とプロト、マシュとリツカたちを分けたかったのかもしれないけども。サムス、と呼べば携帯端末は起動した。
「サムス、生態反応はどう?」
「この近くに生態反応はございません。また、サーヴァントの気配もございません。リツカ様の気配は数キロ先です」
「その周りには?」
「生体反応、サーヴァント反応共にあります。戦闘中と思われます」
やれやれどうやらそういうことだ。息を吐いて立ち上がる。
「ナビゲート頼むよ、サムス」
「かしこまりました」

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「笑ってると痛い目見るぜ」
そう告げた対曲線にいるプロトに、油断している敵に矢を放つ。ぐさりと突き刺さった彼はぐるりと僕を見た。しかし、その瞬間、プロトが槍で突き刺した。血を吐いたそれは動かなくなり、消えていく。睨まれたそれに嫌な感覚がしたので氷の魔法を展開して防いだ。どうやら正解である。薄い氷にぺたりとついたのは何かしらの術だろう。僕を見て戦闘態勢を解かないプロト以外にため息をついて、被っていたフードをとる。「僕だよ」といえば周りはピシリと固まった。
「おー、良かった、生きてたな」
「死にかけたけどね。多分元々と僕とプロト、マシュとリツカ他を分けようと思ってたんじゃないかな」
術を解除して弓を見る。ううん、弦が傷んでしまった。申し訳ない。そのままプロトとああだこうだと言っていれば、通信が入ったらしい。
「ちょっと待て、ヒロくん、ちょっと待って」
そう繰り返すドクターに、首をかしげる。なんだ。
「君、サーヴァント倒したの?」
「いや、多分引いてくれた、が正しいかな。だから僕は五体満足だよ」
「それかそいつの宝具が戦闘向きじゃないかだな。まぁ、何にしろヒロは人間にしちゃあ結構強いぜ」
「ありがとう」
絶句しているらしいドクターにプロトがいたら絶対に寄ってこないエミヤさんがやってくる。
「それにしても、弓矢か。矢は魔術で?」
「部屋にならもっとギミック含んだ矢があるんですけどね。非科学的なものではないんですけど」
「弓は強化したのか。魔術の媒体は」
「あー、そうか、エミヤさんあんまり話したことないですもんね。僕、魔術がよくわからなくて」
「それは矛盾してるように感じます。ヒロさん、さっきのは魔術では?」
「ううん、あれは教わっただけだからなぁ。魔術とは聞いてないけども、確かに理論はない。いや理論が複雑すぎて省いて教わってるのか」
「というより、ヒロの場合、俺たちと似たようなもんだろ」
プロトの言葉に混乱していたらしいリツカが口を開く。
「プロト、どういうこと?」
「多分誰かしらの加護の力が強い。時代が時代なら英雄扱いだろ」
「……とりあえず氷と雷は使えます。弓はそれで強化して、矢はそれで作りました」
「どうして黙っていた?」
「打ち明けて今まで厄介な事にしかならなかったということが一つと、打ち明ける暇もなくテックの一人としてカウントされたのが一つ、集団行動が苦手なのも一つ」
そう答えたら「あぁ」みたいな顔をされた。ダヴィンチちゃんが「いやぁ、ヒロくんは文武両道、有能な人物だったってことだね」と纏める。
「いや、僕は有能じゃない。ただの七光りに近い。リツカの方がよっぽど有能で先がある人ですよ」
そう答えれば、彼女は何言ってるのというような顔をした。でも、事実、彼女の人望は凄いし英霊たちに慕われるくらいできた人物なのである。

==なんやかんやカルデアに帰った

疲れたのでリツカとマシュを部屋に抱えていったあと、部屋のベッドにヘタリ込む。ゆっくり寝さしてほしい。この際ベッドに誰かが隠れてようが御構い無しである。きゃっと聞こえた子供の声に朝になったら起こしてとだけいって目を瞑った。

「ねぇ、ロキ、僕寝たいんだけど」
そう夢の中にいる人物をジト目で見る。相変わらず玉座のようなそれに座っている彼は何か考えているらしい。
「厄介なものに巻き込まれているな」
「そうだよ、ヴィランとドクターとグウェンのせいでね」
「こちらではお前がいなくなったと騒ぎになっている。兄上も煩い」
「あー、それはなんというか、ごめん」
「まぁそのうちまたかという話になるだろうが、私はそうもいかん。お前のことをケイトに頼まれてる」
そうである。ロキがどうして僕に過保護かというと、母さんの頼みで面倒を見ているだけだ。ちなみに父親とロキは犬猿の仲であるし、ソーは偶に甥っ子として僕に接するから察してほしい。まぁ、母さんをロキの妻というより妹扱いしてるだけっぽいけど。
「しかし、私たちの世界には似ては似つかぬ厄介な世界もあるものだ。解決したらすぐ帰ってくるんだな」
「どうやって?」
「知らん。自分で考えろ」
「でたよ、ロキの投げやり」
「あと、歪なものがもうじきその世界にくる。お前が対面して死ぬわけはないだろうが、せいぜい頑張るだな」
え、と思う前にロキに強制ブラックアウトをくらう。どうやら忠告をしに来たらしいが、その話を詳しく聞きたかった。

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「ヒロ、ヒロ、おーきーてー、あーさーだーよー」
揺さぶられる感覚に目を覚ます。あとなんか重い。パチリと目を開けば子供組(正しくは子供に見える組)がいた。
「……おはよう、ところで退いてくれないかな」
「ヒロ、お髭が生えてるよ」
そりゃあ僕も大人である。髭も生える。支度するから退いてと言ってもどかない子供に無理やり起き上がれば、きゃっきゃっと喜ぶ声がした。


とりあえずシャワーを浴びて服を着替え、髭を剃り、髪を整え、エクセトラ。朝の準備を整えて食堂に向かう。エミヤさんに挨拶をして軽い会話、後に見かけたビリーと朝食を取っていればマシュとリツカが駆け込んできた。なんだ、とそちらを見れば女の子が来た!とのこと。サーヴァント?と聞けばそうではないらしい。普通の女の子がどうやって、とボヤいていれば女の子は周りをキョロキョロと見渡して、はしゃいだ。本当に普通の女の子である。対応しているリツカにコソコソとやってきたマシュに尋ねる。
「外に人はいないんだろう?どうやって?」
「ドクター曰く、他の無数にある世界からレイシフトできたのが一番ありうるそうです」
「ここが特異点ってこと?」
「いえ、それが反応が確認はされていなくって。向こうは私や先輩のことも知ってるようでしたし……」
はたり、とあった視線に作り笑いを浮かべておく。白衣を着ていてよかったと思うのは、普通の職員に見えるからだ。彼女は僕から視線を外し、サーヴァント達に話しかけ始める。
「ドクターとダヴィンチちゃんに聞いてくるよ」
食器を持って立ち上がる。マシュが僕を見上げて頷いた。
「本当は呼符をいただいたので、先輩とヒロさんに渡そうとしていたのですが」
「ううん、プロトが僕のお守りでいいんだけど」
「呼んだか?相棒」
「呼んでない」

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「あぁ、ヒロくん、リツカちゃんから話は聞いた?」
「はい、聞きました」
マグカップ片手にそう頷いてみる。いつもの席に腰掛けて、「スタッフやリツカには興味なさそうでしたよ。サーヴァントと話してばかりでした。プロトと喋ってたら睨まれましたし」と言えば目を瞬かれた。近くの席のスタッフが僕に書類を渡しつつ「ヒロくん、顔良いのに?」と告げる。この人の僕の認識どうなってるんだろう。左隣もわかるー、とかいう会話をしないでほしい。
「うーん、リツカちゃんをどうこうしたいわけじゃないのか」
「恐らくは。今のところは情報がないのでなんとも。ダヴィンチちゃんやドクターはどうですか」
「こっちもある意味手付かずなんだ、いきなりすぎて。ただ魔力がとても高い女の子としか」
「ああ、あと、彼女の言葉の捉え方によると彼女は聖杯を使った可能性はあるね」
「特異点から逆干渉を?」
「それか未来からの干渉だ。でもここは特異点ではない。何にしろ、彼女の情報が少ない」
ダヴィンチちゃんの言葉に少し考える。情報を聞き出さないといけないわけだ。
「僕が聞き出しましょうか?内面は探れなくとも外側は把握できると」
「え、どうやって聞き出す気だい?」
「普通の人でもここにいるには証明がいるでしょう?」
「それなら僕たちが聞くけど……」
「いえ、恐らく僕や普通のスタッフの方が見くびられていらない情報までくれそうなので。出身地、名前、生年月日があれば戸籍があるかないかぐらいはわかるでしょうし」
「そうですよ、ドクター。ドクターは知らないかも知れないですけど、あの女、俺たちとドクター達では差がひどい」
「え?そうなの?」
「はい、とても」
「しばらく僕の扱いを選ばれた人、ではなく、国連側のスタッフだと言っておいてください。あと、父親の真似をするので他人になります」
もう一つある社員証のようなものを魔法を使って国連スタッフと入れておく。父親?と首を傾げた周りに渋い顔をしておいた。伊達眼鏡を拝借し、服をきちんと正す。じゃあ行ってきます、と言って足を運ぶ。何かおもしろいことになりそうだなと告げた一部サーヴァントになんとも言えない顔をしておいた。手伝ってくれる?と聞けば頷かれたので良しとしよう。

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「となり、いいかな?」
「ひゃい!?」
そうこちらを振り向いた女の子にニコニコと笑みを浮かべる。サーヴァント、とリツカと話していた彼女の隣の椅子を引っ張りかける。足を組んでバインダーを机の上に投げ出した。
「はじめまして、ではないね。さっきはごめんね、寝起きでキチンとしていなかったんだ」
「ええ、ああ、っと、そう」
「僕の名前はヒロ。ヒロ・ヒトトセ。カルデアのスタッフの一人だ。君にいくつか質問しても?」
そうバインダーを持って彼女を見る。彼女は不機嫌な顔をして僕をみる。
「それってドクターやダヴィンチちゃんに話したし、今じゃないと駄目なの?いま、サーヴァント達と話してたんだけど」
「いいよ」
「じゃあ、今は」
「じゃあ、君にはカルデアからご退出いただこう。さようなら。アーチャー、プロト、彼女は不法侵入者だ。外に連れ出してくれ?」
「了解。そういうことだ、悪く思うな」
「ちょっとまってよ!なんでそうなるの!」
「君が質問に答えないからそうなるんだ」
「はぁ!?」
「ここにいるには証明がいる。サーヴァント以外、全員が持っているスタッフの証だ。君はそれを持っていない。即ち、君は不法滞在者。僕は君のスタッフ証を作るために来たけれど、君は質問に答えないんだろう?」
「っ〜!わかったわよ、答えればいいんでしょ!」
「言葉遣いが悪い。君は物事を頼む立場なんだ。次からはないよ」
「あんたみたいなスタッフよりは優秀よ」
「そう、君はいつまでたっても学習しない子だっていうことを理解したよ。君の名前は?」
「ナマエ・苗字」
「誕生日」
「××××年××月××日」
「国籍」
「日本よ」
「経歴は」
「経歴?」
「ああ、いいよ、わからないなら。ここにはどうやって?」
「気づいたらここにいた」
「本当に?何かに願ったり魔術を使ったわけではなく?」
「何か?」
「世の中にはなんでも願いが叶うもの、があるからね」
「……」
「……まぁいいか。最後に何か言いたいことは?」
そう彼女をみる。彼女は顔を歪めて汚い言葉を告げた。それにそう、とだけ告げて席をたつ。
「明後日あたりには君のスタッフ証が届く。それで一部の区域には君も出入りが自由になるだろう。あと、これはスタッフ証には関係がないことだけど」
そうワンクッションおいて彼女を見下ろす。
「君の情報、態度、発言、全て諸々は音声媒体で記録した。僕は国連のスタッフとして君が来たことを異常事態と捉え君の情報を含む全てを国連に提出する義務がある。もし、君の情報がどの国の籍にもヒットしない場合、もしくは虚偽の申請だった場合、国連、魔術協会ならびに各機関が審議し君の処遇は決まるだろう。きちんとした保護をされたいのならそれなりに振舞ってもらわないと」
「え、きいてな、」
「言ってないからね。これは親切心の忠告だけど、僕の他に国連スタッフは何人かいるし、リツカを含めた他のスタッフも然るべきところからやってきた優秀な人たちばかりだ。君がそういう態度をとっていい人間はいない。さらに付け加えるならばリツカは僕らの一番最優先して守るべき人だ。リツカに手を出した場合、国連・カルデア双名のもとに君のスタッフ証を剥奪、また退去してもらうことになる。理解したかな?」
「っ、」
「返事は?」
「〜わかったわよ!」
そう返事をした彼女にサーヴァントを見る。
「そういうことなので、皆さんも何かあればご報告お願いします」
そう手をひらりと降ればサーヴァントが全員返事したんだけども、大丈夫だろうか、この子。とりあえずサムスに検索をお願いして、ドクター達に報告をするかと背中を向ける。感じた嫌な感覚に、振り返って彼女を見る。睨まれてるのでこちらは笑みで返し、そのまま外に出ればプロトがやってきた。そのままドクター達の元に行き、繋がっていた通信をきった。
「いやぁ、凄かったよ……ヒロくんって怒らせちゃ駄目なタイプだね」
「怒ってないですよ、あぁこの子はきちんとそういう指導を受けてないまま育ったんだなって思っただけで」
「しかも信憑性かなり高い言葉言ってたし」
「難しい用語を並べただけです。オルガマリー所長からはこの場所の説明を流用したに違いですし」
「何してんだ?ヒロ」
そう僕の肩に顎を乗せたプロトに、ああ、各国の戸籍を漁ろうかと思って、と言っておく。サムスを起動して頼めばやってくれるだろう。少しの時間を遡った特異点があったので、その時点でしかわからないけど。
「さて、私も彼女のスタッフ証を作るとしよう。最低クライアンスで」
「うん、頼んだよ、ダヴィンチちゃん」

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「何もされてない、というよりはアンタの宣言とアタシ達のせいで何にもできないって言うのが正しいんじゃない」
そう隣で告げたジャンヌダルクオルタに、マグカップを渡しつつ「そうなの?」と尋ねた。
「エドモンなんかずっとマスターに張り付いてるわよ。どうせなら本性ちらつかせて外に出せばいいのに」
「リツカが許さないだろう?」
「そうね、お人好しが許さないわね。あなたも大概お人好しだけど」

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寝たら必ず会うロキが真面目に忠告をしているあたり、彼女はやばいらしい。この状態で呼符を使えば誰がやってくるかなんてわかりきったことだ。ロキが何かあれば呼べと言っているあたり。まぁ、概念礼装が来る可能性もなきにしもあらずだけども。
放たれた閃光にリツカとマシュを庇う。バチリという音がなって膝をついた。ゾワゾワとした感覚がする。この感覚はしっている。時間が遡る時の感覚だ。光の粒子が体に舞うのを見て彼女はニヤニヤと笑ってやってきた。
「あら、ヒロ、貴方別の世界からきたのね」
「別の世界?」
「その魔術が反応するということは、そういうことよって神さまが教えてくれたの」
「そんなことはあり得ません、ヒロさんには国籍戸籍きちんとしたデータがあります」
「ふぅん、じゃあ、生まれ変わったの?転生ってやつ?だからこんなに顔がいいんだ」
「顔は残念ながら生まれつきでね。変わらないと思うよ」
そう言いつつ彼女を見る。そして両手を挙げた。素手から見たことがあるグローブに変化しつつある。
「認めよう、僕はこの世界の人間じゃない、遥かに懸け離れた並行世界の人間だ」
「へぇ?じゃあ、偉そうな口をきく割にはアンタも同じなんじゃない」
「同じ?君と僕とが?僕はきちんと自分の力で国籍も経歴も作った。まぁ、いずれ帰るから仮初めのものだけども。それにここにきたのだって、レイシフト適合が出て事前にスカウトされたからた。僕は君みたいにリツカに取って代わろうとは思わない。何故ならこの世界はリツカを主人公としたからだ。そこに僕は本来要らない。どうしても世界が僕をねじ込むのなら、それは誰かの物語を守る為だ」
不意に粒子が鈍い色から銀色、そして金色に変わる。リツカが小さく呼符が反応してると呟いたことで、理解する。服装がS.H.I.E.L.D.というよりキャップの元にいた時の服へと変わった。彼の盾があるのはご愛嬌かもしれない。
「これで満足したかい?」
「あなた、なに、」
「僕は架空と現実、あるいは架空同士から生まれた『登場人物』。正義を語る『復讐者達』の一人、もしくは『盾』に属する一人」
何者、と言われて浮かぶのはこれくらいだろうか。
「ヒロ ヒトトセは偽名だよ。僕の真名はヒロ・l・スターク。そうだな、その実ただのNew Yorkerだ」

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「ヒロさんがサーヴァントだっとは驚きだなぁ」
「僕も驚いてる。なんでそうなったかなぁ」
リツカがマシュ達とタブレットを見ながらそう告げた。ちなみにあの子は僕がサーヴァント出会ったことを知り卒倒して倒れ、サーヴァント反応がでたからかドクターとダヴィンチちゃんが走ってやってきた。で、色々ばれて今に至る。
「ルーラーかぁ、ジャンヌ達と一緒だね」
「あれ、先輩、ヒロさんは私と一緒ではないんですね?」
「多分僕が他のところでルーラーっぽいことしてたからじゃない?」
「そもそも、ヒロさんって何処からきたの?」
そうこちらを見た彼女、ニューヨーク、と言おうかと思ったら青年のスタッフが駆け込んできた。なんだ、とそちらを見れば手には恐らくコミックである。「マジかよ、」とぼやいた彼は足音を鳴らしてやってくる。ガシリと僕の手を握ったあたり、彼は僕を知ってるんだろう。
「マジかよ!!!!」
「イーサン、ヒロさんが誰か知ってるの?」
「知ってる!!めちゃくちゃ知ってる!!超絶そっくりさんかと思ってたわ!!生まれた時から貴方のファンです!」
「有名人、ですか?」
「コミックの登場人物だよ!」
「話は聞きましたぞ!イーサン氏!!」
ガタン!とまた扉が開く。そちらを見れば黒髭である。そういや遠目で僕を見ることはあれどからんだことはなかったなと思う。ヒロ氏が実はアメコミの登場人物だと聞いて!とやってきた彼に、話を聞いていた現代寄りのサーヴァントが「アメコミ?」と反応した。
「まぁ、大半のサーヴァントが知らないのはいいとして、藤丸は知らないのか?アイアンマンとかキャプテンアメリカとか」
「あぁ!映画になってたやつ!みたみた!」
「お前の正面にいるイケメンはアイアンマンの孫だ」
「えっ」
リツカがこちらを見る。居たたまれなくなって僕は目をそらす。
「そしてキャップに次期後継者になれると名指しされてる奴だ」
「えっ」
「あとーー」
「ちょっとまって、何処まで君僕のこと知ってるの」
「あぁ!?こちとら物心ついた頃からアンタがコミックにいるんだ、舐めんなよ!アンタの話集めんのにどんだけ金を使ったか……あ、サインください」
そう押し付けられたノートをとりあえず受け取る。サインなんてするつもりはないけど。
「先輩、イーサンさん、話が見えません」
「そこのイケメンはアメコミのヒーロー、しかもそのヒーローが寄り集まった長編で主役張るような奴」
「理解した、ような、してないような……物語の中から現れた主人公ってことですか?」
「いや、厳密にはヒロさんは主人公じゃない。物語の公平性ーー即ち『展開』もしくは『正統性』を守る人だ。だから、不可解な干渉がおこると、偶にヴィランに関しても守る対象になる。トリックスターの反対だな」
「僕より僕を知ってるね」
「そりゃあアンタを作った人のコメントを応用したからな。アンタがルーラーとしてきてるのはだからだろうし、不可解な干渉、即ちあの子の干渉から『この世界の道筋』を守るために何かがよんだんじゃないか。アンタに関しては偶にあるだろ?他のアースに呼ばれるとか、根本的に違う世界とコラボ……ごほん、違う世界に飛ばされるとか」
確かにある、と息を吐く。流石にゾンビだらけのアースは別の僕がいるらしいけども。
「とりあえず、ヒロさんのことはコミックを読めばわかる!運良く俺が登場巻から最新巻まで持っている!」
「やめてくれ。やすやすと僕の個人情報を漏らすのは」

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泣き腫らした目でリツカ達が来たので、何だ?と思っていれば僕に抱きついてきた。なんだろうか、と思いながら見下ろした。親指を立てている例のアメコミオタクの青年ーーイーサンに、コイツ読ませたなと息を吐く。
「アンタのオリジンと三つの願い編見せた」
「え、僕にもオリジン誌があるのか。ダメだよ、僕なんかにオリジンを割いちゃ。他の人があるだろうに」
「そんだけアンタの人気が高いってこと。ファンアートなんかも五万とあるぞ。養父がらみ祖父がらみ、師匠がらみに妹分達、エクセトラ」
「やめてくれ……リツカ、そろそろ離してくれるかな。ダヴィンチちゃんにこき使われに行かないと」
「うっうっ、ヒロさん〜」
だめだこりゃ。

==サーヴァントに変わるとこを書きたかっただけ



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