2019/06/22

スランプ脱却のために書きなぐってるだけ@


「えーと、ナマエちゃんの知り合いなんですか?」
よくわからないが助けてもらったランサーがナマエちゃんの名前を紡いだのでそう問いかける。彼は目を見開いてこちらをみた。
「お前……お前、何者だ?いいか、アイツはいくら外見が女みたいでも男だ。ちゃん付けはよせ。くんか様にしろ」
その言葉に、は?と声がでる。マシュがあのナマエさんは女性ですよ、といえば、彼は私達に顔を近づけて、お前達のところにナマエがいるのか、と問いかけた。その問いの答えはイエスであるため頷く。
「絶対に連れてくるな。お前達とソイツが親しいなら尚更だ」
「連れてこようにも、できないのですが……最近急に眠られて」
「あぁー、サーヴァントじゃなくて生身がいんのか。なら納得だ。多分消えかかってんだろうよ」
「どういうこと?」
「そのまんまの意味だ。アイツは過去にあたるここじゃ死にかけてる。ここで死ねば未来のアイツ、即ちお前たちといるアイツの存在は無くなる」
そういった彼は息を吐く。そして彼はこちらを見下ろした。
「手を貸してくれるか、ナマエの友人よ」

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誰がこんなことを予想しただろうか。まさか、敵側に加担してしまっていたなんて。本性を剥き出しにした花嵐さんに、レイシフトしてきたナマエさんは目を伏せた。
「だからこそ、お前は聖杯に願った。あの事件が起きていなければ、私は男として生きーーこの世界のように生きたはずだ」
「あぁあぁ、そうだ!俺は聖杯に願った!俺たちは聖杯に願った!お前が男であれと!幾人も殺した!仕方ない、お前をねぶろうとした奴らだ!女の道に引きずり込もうとした奴らだったからだ!だが、お前は理解しない!」
「花嵐。君は私の友人だ。それは変わらない」
「友人だ?違う。お前は俺たちを騙していた!何もかもが偽りだった!俺たちが求めたのは女のお前じゃない!男のお前だ!だから、お前はいらない!」
その一言に彼女は大きく目を見開いて、そうか、と告げると近くにあった刀を拾う。
「なら、私はお前から無理矢理聖杯を奪うまでだ」
「ただの人間に何ができる!?」
「お前を止めることはできよう。私はお前を止めなければならない。お前をそうした原因が私であるのなら私には殺してでも止めるその義務がある。私は友人としてではなく、上司としてお前を殺す」
ナマエさんはただまっすぐに彼をみた。

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思ったよりその言葉はグサリと刺さっていたらしい。そして彼が彼らが遠のいていった理由も理解した。彼らは決して私を見ていたわけではなかったのだ。彼らが望んだのは。
「ぅぇ、」
ご飯を食べている最中である。ポロポロと流れてきた涙に近くにいたサーヴァントもマシュもリツカちゃんもギョッとした。
「ナマエさん、」
「ごめんね、一人になるまで我慢しようと思ってたんだけど、無理だったみたい」
そう笑ってみたが、ポロポロと流れる涙を止める術なんてない。リツカちゃんが背中をさすってくれる。
「花嵐は、一番の親友だったんだ、少し年の離れた」
「うん、」
「だから、あんなことを言われるとはおもわなかった」
「うん」
「今疎遠なのも、多分仕事が忙しいからだって。男でも女でも関係なく友人だって」
「うん」
「でも、違ったみたい」
「ナマエちゃん」
「私だって、好きでこう生まれたわけじゃないのに」
「ナマエちゃん、」
「私だって、好きで騙していたわけじゃないのに」
「ナマエちゃん」
「わたし、だって、すきで……」
あぁ、これは泣き叫んだ方がマシだ。言葉は出そうにない。ただただ悲しい。あの世界は私が女だとばれなければということが嫌が応にもわかった。わかってしまった。周りには友人がいて、両親がいる。なんて幸せな世界だろうか。
「お前は疲れてんだ、ちょっと寝ろ」
キャスターのクーフーリンの声がしてどうしようもない眠気が襲ってきてーー私は目を伏せた。

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夢を見る。幼い頃の夢を見る。花嵐と遊んでいる夢を見る。しあわせだった、あのころの、ゆめを、みる。
「べつに、おまえはおまえじゃないのか」
「それもそうだ、ぼくはぼくだ」
そう笑った、夢を。

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「……花嵐?」
今日も今日とて仕事をしていると、見かけた姿にそう呟く。振り向いた彼にこの間の記憶が蘇り、手を振ろうとした手を下ろした。ただ目を伏せて、その場を後にした。
次にあったのは食堂である。食事を取っていれば彼は隣でこちらを見下ろした。
「なんで避ける?」
「貴方には女の私はいらないんでしょう?」
笑え。笑うのだ。そう口元に無理矢理笑みを作る。彼は目を見開いてーーただ何も言わない。
「貴方が何のクラスで召喚されたかは知りませんが、バーサカーの貴方はおっしゃいました。男ではない私はいらないと。私は貴方に謝らなければなりません。貴方を失望させて、ごめんなさい。男でなくて、ごめんなさい」
笑え。泣くな。笑え。そう言い聞かせる。彼は息を詰めてーー違う、と小さく告げた。そして私の手を掴むとそのまま歩き出す。
「そうじゃない。俺が望んだのはそんな言葉じゃない。失望したのはお前の方だろう」



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雑多 

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