2019/07/17

スランプ脱却のために書きなぐってるだけ 11


「あ、それは私が小さい頃から遊んでいた人形なんです。祖父が持っていけーって」
古いトランクケースから出てきたのは7つの人形である。精巧な作りのドールというか、そんなものだ。
「元は人形職人であった祖父が作った劇用の人形の一部なんですけど、それがそのまま私の遊び相手という感じですね」
「へぇ、じゃあ、名前とかあるの?」
「あるにはあるんですが……英霊達と名前がかぶってしまうので」
「ってことは英霊を模したものなんだ」
「そうですね……」
私の遊び相手というか、あの屋敷を守っていた人形のうちの7体である。そう、戦闘能力というか、私が魔力を込めれば動き出すのだ。なので普段はスーツケースにいれているのたまが。マジマジと見つめるリツカちゃんとマシュに苦笑いする。飾らないの?という言葉にはそのうちという返答でしましておいた。

ーーしかしながら、こうなってくると話が別というか。サーヴァントが普通の人間と同じレベルまで能力が落ちるというバグである。なぜこうなった。まぁ、それでも走るのは私より早いし、戦えると言えば戦えるとのだが。私は一度自分の部屋にトランクを掴んで走り出す。そうして避難場所である食堂に駈け込めば誰かが扉を閉めた。
「ナマエちゃん、よかった、無事だった!?」
「な、なんとか……原因はわかりました?」
「それがまだわからないんだなぁ。外のアレを一掃しようにも宝具も何もなければ難しい話だ」
「おい、出番だぞ、影響を受けてないのはお前とマスターだけだ。ロウトカーシュザルージョエ」
「うっ、知ってるんですか」
「ゴーレムが大好きなお前の兄から話を聞いてる」
そういったロードにがっくしと肩を落とす。そんなことを気にしていないリツカちゃんが首を傾げた。
「ろうと……?」
「ロウトカーシュザルージョエ。薔薇の人形遣いという意味のソイツの二つ名だ。普段はどこぞのおっとり嬢様みたいだが、こいつは魔術師だぞ」
「そういえば、ナマエさんはそうでした」
「しかも、秘匿されるぐらいのな」
「特に秘匿されてるわけではないですよ……とりあえず、時間は稼げると思うのですが……それ以上に、人目があるところでやるのがちょっと」
「そんなことを言っている場合か」
「ですよね」
ため息をついてトランクを開ける。近くにいるサーヴァントが中にある人形をみた。
「これをどうするんだ?」
「あんまり見ないでください……」
そう言いつつフルートを取り出し魔力をのせた音を奏でる。その瞬間動き出した人形は大きく伸びをする。
「おや、ここはどこだ?屋敷じゃないな。おい、みな、起きたまえ。お嬢様がおよびだぞ」
「はぁぁ、全く。ちゃんとしたサーヴァントがいるんだから俺たちに頼らなくってもいいだろ」
「おや、今日は君はフックなの?」
「ソイツは寝起きだいたいフックですよ」
「マスター、そろそろ音をとめても動ける。バーサカーもそのうちおきるさ」
そう告げた人形に笛を離す。ちょこちょこと寄ってきた人形に、リツカちゃんが可愛いとこぼしたが可愛いだけではないのである。

ぼつ!



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雑多 

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