2019/07/22

ケースバイコール ボツ案

DDC探偵近宮さん!
一期生。元々は近宮玲子の死因を調べるために入った人。転生主だけど証拠が欲しかった。取り敢えず復讐心とか色々あるので一線引いてたけど七海に絆されて今に至るし、同棲してる。復讐はしてないが、色々あって奇術師はやめた。あと、特に浮遊マジックのやつも止めてないのは相手側のトリックノートを見せてもらえなかったため。確証がなかったし、やんわり言ったけど向こうがやったから知らない。
近宮玲子に育てられた実娘、高遠遙一とは双子。取り敢えずジゼルを助けるためにホテル火災で冬野さんと一緒に母子を連れ出したりもしている。
・推理小説を趣味で出す。それが環ナマエ名義。
・ない薔薇の名前が上がるけども、それはナマエと髑髏さんが作ったってことで

==

おかしい。なんで七海にも手紙が?と思ったが、おそらく彼が私があげた蜉蝣を彼が持っている時にジゼルが見たと思われる。むーっ、としながら、私に招待状がきたのはあの日小説家名義でホテルに泊まったからだろうと推測する。「俺に異母兄弟?ないない」などと言う七海にそうでしょうねと告げれば、彼は私を見下ろした。
「ナマエにもきてるのか」
「環ナマエ名義でね」
「ふーん……準備するか」
「うん?」
「お前、行くつもりだろ?無茶するからなぁ、ナマエは」
そう当たり前のように告げた彼に、探偵ってことは隠した方がいいよ、と言っておく。ふむ、と考えた彼は私を見た。
「……なんかあるんだな」
「多分ね」
事件の種は拾ったはずなのになぁ、と思ったりもしなくはないのだが。

==

「はい」
「なんだこれ」
「貴方の名刺と薔薇の花の資料です」
「ローズブリーダー?」
「薔薇の花の研究者ですよ。私と髑髏さんの功績を貴方に譲るんですからありがたく思ってください」
そう言いつつ七海の髪型を整える。このくせ毛め。いつもと違う雰囲気にしたいんだ。髪をいじる私をよそに彼は黙々と資料を読み漁る。
「口調はどうする?」
「別に貴方はそのままでいいと思います。私は弱々しい感じで行きますが。何かあっても七海の後ろに隠れます」
「なら、知り合いっていう程の方がいいのか」
「そうですね、幼馴染とかでっち上げてたらいいんじゃないですか。できた。当日はこんな感じでお願いします」
「わかった」
資料から目を離さない七海にまぁ読み込んでくれるならいいかと息を吐く。
「そういや、ナマエの母親の話しか聞いたことがないが、父親は?」
「さぁ、あったことがないのでなんとも」
その答えに彼は勘ぐる。まぁ、推測、できますよねぇ。

==

流石七海だなぁと思うのは話にあの資料を完璧に暗記している、なおかつ会話について行っているところだけではなくーー高遠遙一に反応したことも含まれる。ちなみに金田一くんや青年期の男性というか壮年期の男性というか……まぁ取り敢えず彼らの外見を見てなるほどドラマ版とか思った私は悪くない。顔がいいですね、とても。彼らに名乗った七海は、私の背中を叩く。
「うっいたいよ、こうちゃん……ひどい……」
「こうちゃん言うな。あーコイツは幼馴染の環ナマエだ」
「環ナマエです……」
「えっ!?環ナマエ!?」
叫ぶように告げた真壁くんに肩を跳ねさせる。先輩知ってるんですか、と問いかけ金田一くんに、彼は逆に知らないのかお前!?と声を荒げた。
「ミステリー作家だよ!子供向けの少年探偵団シリーズとか大人向けのミステリとか書いてんだ!」
「ひぇぇ、すいません、すいません、不本意なんです、下手ですいません、」
ピャッと七海の後ろに隠れれば、七海が「悪いなコイツこんな奴でな」と苦笑いする。まぁこうしていたら納得されるだろう。
「えっと、君たち、は?」
七海の後ろから彼らに問いかければ、彼らーーというか真壁くんはーー嬉々と名乗るのだから可愛らしい。そのあと続いた高校生組も可愛いし、遠山と名乗った高遠遙一も見た目麗しい。
「金田一……あの有名な探偵と同じ名前だね」
「アァ、彼はそのお孫さんですからね。しかも、本人も事件を解決してますよ」
「へぇ……!君ってすごいんだね……!」
キラキラとした目でそう言えば金田一くんがデレっとして七瀬さんがちょっとムッとした。そして私は七海に回収された。まぁ、彼らについてはまた今度というお話でして。とりあえず毛利さんに部屋に通される。薔薇だらけの部屋はあまり好きではありませんでしたとだけ。七海からメールでなんで地獄の傀儡師が?ときたので、多分何か起こるんじゃない?と返信をうつ。それだけでは彼が犯人扱いされそうなのでもう一文追加するとした。
恐らくは、彼が起こすのではなく、彼が巻き込まれる形で。

==

夕食である。読み上げられた聖書になんでその一説、と目を泳がせる。そして冬野さんに促された金田一くんが箱をあけた。その瞬間見えたデスマスクをしっかり視認してからわっと声をあげーー七海に目を隠される。ナイスアシスト、七海。
「おいおい、タチの悪い冗談だな……」
そして流るように外へ出てーー薔薇に突っ込もうとした祭沢さん達を七海と金田一くんがとめた。ちなみに高遠遙一は毒であることを指摘してた。私はDDC手帳を取り出すなよと七海の腕を握ること、七海の目を見ることで説得させる。ついでに小さくくしゃみをした。彼はやれやれと息を吐きーーナマエ風邪引くぞ、と声をかけた。
「お前は体が弱いんだから、ほら、中に入った入った。警察に連絡して迎えにきて貰おうぜ」
まぁ、警察来れないんですけどね。

==

この事件で、たった一つだけわからないことがある。それは、私はジゼルとジゼルの母親を戻ってきていた冬野さんと一緒に助けているのだ。どうしてこの事件が起きているのかいまいち腑に落ちない。母親が生きているから、という理由だけでは回避できないんだろうか。もしかして、犯人はジゼルではない、とか?そう悶々と考えつつ金田一くんのトリック解説を聞いたり、お風呂に入ったりする。七瀬さんとばったり会ったので、金田一くんとの仲を茶化したら茶化されたので、よくわかんないやと笑っておいた。
「なっちゃんは昔から私を心配してくれるけど、もうちょっと私はなっちゃんに自分のことを考えて欲しいなって思うよ」

==

やっぱり原作通り進みますよねと息を吐きたくなるがそれをぐっと堪えて小さく悲鳴をあげて七海の後ろに隠れる。
「なっちゃん、あれ、人形……?」
「いや……」
「じゃあ、」
「ナマエは見るな」
まぁ、そういう演技になりますよね。本当に腑に落ちないぞ。もしかしてそのあと火傷で亡くなった、とか?あり得る話ではあるが、一応そのあとは追ったしーー彼女は退院しているはずだ。なぜを考える。何故この事件が起こっている?犯人はーー。犯人は原作通りの彼女なのか。

ーーと思ったけども、やはり禅田さんの後の歌をきくに犯人はジゼルで間違いなさそうだ。流れるまま犯人扱いされている高遠さんが真犯人ではない。あと、殺害現場2番目に近くに私がいるのを見ると高遠さんがいない時は私がスケープゴートだったっぽい。後一点思うのが、恐らくこれはジゼルが仕組んだことではない。さりげなく金田一くん達を補助している七海を見ながらぼうっとする。
「そういえば、環さんはともかく七海さんはどうしてここに?」
「どうしてってそりゃあ招待状が届いたから、なんだが……」
そう言って七海は私をちらりとみる。私は首を傾げておいた。
「……まて、環はともかく?」
「環さんってホテル火災に巻き込まれたりしてませんか?」
「えぇ、三年前に」
「環さんは多分その関係者だから呼ばれたんだと思います」
「ほう……そこは調べがついてんだな」
面白そうに七海が告げる。私も首をかしげる。
「じゃああの高遠遙一も火事に巻き込まれて?」
「いや……あいつは……ともかく、七海さんはなんで来たのかなって」
「ブリーダーとして青薔薇には興味があった。だが、まぁ、ナマエに招待状が来てなければ俺は来てないだろうな」
まぁ、七海が探偵としてきている可能性はなきにしもあらずだろう。殺す云々と書かれていればそれは脅迫になる。お人好しだからなぁ、と思いながらグラスに入ったジュースを見つめた。さてはて、私は冥王星探しをするかと思うのだが、その可能性がある人物は一人しかいない。いや後から来たお巡りさんや金田一くんの後輩くんについてはわからないが、途中からいなくなる、は、あっても途中から来る、は、なさそうな気がする。
「うーん……」
「環さん?」
「何か浮かびそうだから散歩に行ってきます……」
むくりと起き上がれば、七海がついてきた。まぁいいか。

==

高遠遙一は火事に巻き込まれていないのなら、どうして来ているのかなんて同じような手紙が届いた七海はもう理解しているんだろう。だから何か私に言いにくそうにしている。まぁ、私は知ってるのでダメージもないが。何故、彼女が事件を起こしたのかを考える。調べても出てこない原因。考えても人間の信条など分かりっこないのだろうか。

そうして、謎解きが始まる。殺されかけた冬野さんに、私は目を閉じた。どうやって、は、解き明かすことはできる。何故集まったか、も調べることができる。しかしながら、『どうして』という点は調べることも解き明かすこともできない。
火事では助け出された。しかしながら作り上げた薔薇は燃えーーそして彼女は。
語られたその後に眉間に皺を寄せた。だから、最後に残された手紙。五本の薔薇を許さないという言葉。その言葉を元に彼女は。
ーー兄弟。
高遠遙一は、母親から聞かされていた腹違いの兄。もう一人は、陽炎という透明な薔薇を持つ人間。たまたま、七海が持っているのをみた彼女は七海がもう一人の兄弟だと思った。
「それは違うぜ、あの薔薇は俺のじゃない」
七海はそう言って首を振る。偶々持ち主が留守にしていたから、自分が世話をしていただけ。その発言に彼女はそっと目を見開いた。
何故、彼女が高遠遙一を読んだのか。それは、彼をスケープゴートにするため。あまりにも美しくなどないそれに、私は口を閉ざす。まぁ、代弁するようにーー高遠遙一がやってきたのだが。
「約束通り、見せてあげる。妹が死ぬところをね」
そうして、ジゼルが薔薇を自ら突き立てるのをみて体は勝手に動いた。高遠遙一がナイフを投げ、私が薔薇を投げる。それでもナイフで死のうとした彼女にもう一輪のバラを投げ、ナイフを弾いた。
「やめなさい。自ら死を選ぶなんて、本当に美しくも何もない終わり方だ」
そう淡々と告げる。


もうちょっと整理する



 Comment(0)
雑多 

次の日 top 前の日